これは東南アジアのどの国にも言えることだが、バイクがめっちゃくちゃ走ってる。もちろんインドネシアも例外じゃなくバイク天国だ。
東南アジアは公共交通機関がそこまで発達していないところが多く、個人個人で移動手段を持たないといけない。そんで一番使いやすい移動手段が「バイク」ってわけ。
だから、大体みんながバイクを持っている。もはや1人に1台といっても過言じゃないが、中でもどのあたりが人気なのだろう。ってことで、調査してみたよ!
・メーカー
結論から簡単に言うと日本メーカーが多かった(自分調べ)。「ホンダ」「ヤマハ」「スズキ」「カワサキ」、これらのメーカーが大体を占めてる。
熱狂的なファンもちゃんといて、特に「ホンダ」「ヤマハ」「スズキ」とかのファンの間では時々(オンラインで)言い合いになることもある。
もちろん日本メーカーばかりじゃない。「バジャージ(インド)」「BMW」「KTM」「ドゥカティ」「ピアッジオ」などといった有名メーカーも普通にあった。
・スクーター
さて、ここからはバイクのジャンルで見ていこう。ここで言うスクーターはATバイク。「操作が簡単」「楽w」という理由で皆に愛され乗られるバイクだ。種類も結構豊富だ。
有名なのを挙げると、シンプルで誰にも使いやすい「ホンダ・ビート」「ヤマハ・ミオ」あたり(写真はホンダ・ビート)。
大型スクーターの「ヤマハ・NMAX」「ヤマハ・Lexi」「ヤマハ・AEROX」などなど。ずっしりとした車体、排気量も普通のスクーターと比べてちょっと上なモデルもあって、これは男性に人気。
なんでもコイツらをレース風に改造する輩も多いとか……。
かの有名な「ピアッジオ・ベスパ」のMT版も結構流行ってる。そんでそれを模したバイクをホンダやヤマハも出している。「ホンダ・スクーピー」や「ヤマハ・フィーノ」のようにね。
手に入りやすいので皆から人気。また、操作が知っての通り簡単なので町中も長距離移動にも使えるし、収納スペースが大きいモデルもたくさんあるのでソレも人気の理由の1つだ。
ただ、これがちょっと治安悪くて、特に若者の間ではスクーターをレース用に改造してる輩も少なくはない。
・モペッド
セミオートマチックでシーソーペダルと自動遠心クラッチ式変速機で有名なジャンルのバイク。
自分でギアチェンジしないといけないからスクーターよりめんどくさいが、クラッチ操作は省略されているのでそこそこ楽なバイク。タフで燃費もよいことから今でも愛されている。
有名なのは僕も前に使っていた「ホンダ・スープラ」、続いて「ヤマハ・Vega」、などなど。
タフで長持ちで、しかも手に入りやすいので仕事場ではカブ系のバイクが使われることが多い。荷物を運ぶ特に使われたり、小さな屋台に変身させられたり……。
・ネイキッド
上の2つの他に人気なのがネイキッドバイク。特に男性に人気だ。
コミューター用の「ヤマハ・ヴィクシオン」からレトロライクな「カワサキ・W175」、ネオレトロな「ヤマハ・XSR155」などなど。
ネイキッドバイクは収納スペースがなく、(専用ボックス以外)モノを運べない。そしてスクーターと比べて燃費が悪いことから避けてる人が多いが、それでも仕事用バイクとして使えるため使っている人は結構多い。
・スポーツ
これはもう趣味でしか乗らない。ここインドネシアは150CCから250ccの小排気量のスポーツバイクがよく使われていて……
有名なのが「ホンダ・CBR150R」「ヤマハ・R15」「スズキ・GSX150」。ちなみに僕のバイクは「ヤマハ・R15」。
250ccだと「ホンダ・CBR250RR」「カワサキ・ZX-25R」が人気。特に「カワサキ・ZX-25R」は4気筒という理由で皆の憧れの的になっている、4気筒の音って良いんだよね―!
ソレ以上の排気量のバイクもあるが、インドネシアは交通がめっちゃカオスで混んでいることが多いため、速いバイクを持っていてもその性能を出せず宝の持ち腐れになってしまう。
そもそもインドネシアだと高速道路に入れない事情もあって、150CC〜250CCがちょうどよいのである。
それとネイキッドバイクはまだしも、スポーツバイクはどうしても仕事用には使えないホビー用という立ち位置にある。そのため、スポーツバイクは皆にとって贅沢なものなのだ。
そう言いつつ僕は……
贅沢をしてしまった……
・電動バイク
これは最近普及してるジャンル。小型なモノから、フルサイズのバイクまで色んな種類があって、自分の家で充電できるのも魅力ポイントの1つ。
ただやっぱりチャージできる場所が限られているので、今はまだまだそんなに見かけない。これは今後に期待か。
・まとめ
バイクは大切な移動手段であり、かつ仕事で使えないといけないから、インドネシア人はシンプルでタフなバイクを好むことが多い。
──インドネシアでのバイクは半端じゃない数で、まじで溢れかえっている。これが理由で渋滞が起きることもしばしば。それに加えて皆適当に運転している。日本で言う「危険運転」は日常茶飯事なので、慣れないと絶対事故る。
だがバイクはインドネシア人にとって切っても切れない存在だ。早いうちからバイクを教わることが多く、大体免許を持ってる。ここではバイクを運転できないとめっちゃ不便だからね。
ということでインドネシアのバイクたちでした! それじゃ Sampai Jumpa Lagi!
執筆:アキル
Photo:RocketNews24