オシャレにはお金がかかる……かどうか、オシャレに縁がない私は全くわからない。ただ世の中には「こんなにするの!?」とビックリする高額なファッションアイテムが販売されていることは事実である。

さて、みなさんは「3万3000円のジーンズ」が高いと思うだろうか? それとも安いと思うだろうか? この記事の発端は大人気ブランド「BEAMS(ビームス)」のとあるジーンズから始まった──。

・オシャレ番長

異常なほどに男性率が高い職場だからか、当編集部にはほぼオシャレの風が吹いていない。私(サンジュン)を含め毎日同じような服装のメンバーも少なくなく、それを誰も気にしていないのが実情だ。

そんな中でも「Yoshio」はオシャレが好きな人間と申し上げていいだろう。そのYoshioが誰に言うでもなく「カッコいい! 超カッコいい!!」とわめき散らかしていたのが、BEAMSのジーンズである。


Yoshio「これマジでカッコ良くない? カウボーイ用の革製パンツカバーとかにインスパイアされたジーンズなんだって! なんて大胆なジーンズなんだ……さすが世界のBEAMSは違うよな~!!」


見ればそのジーンズは、前は下腹部のあたりが、後ろはお尻のあたりが大胆にカットされている。これがオシャレかどうか私にはわかりかねるが、かなりエッジの効いたデザインであることは間違いない。


Yoshio「下にショートパンツを穿いて、生足をチラ見せしちゃうところがポイントなのよ。ショーパンとジーンズのカラーコーディネイトも楽しめるね。これは俺レベルじゃないと穿きこなせないだろうな~」


なるほど。モデルさんたちが穿きこなしているジーンズは確かにカッコいい。特に女性のモデルさんの場合、Yoshioの言うとおり “生足チラ見せ” がポイントなのだろう。……そう、女性ならね。



Yoshio「でも3万3000円か~。このオシャレさとBEAMSブランドを考えれば全然高くない。むしろ安いまである。……が、それ以上に俺は金が無い! こうなりゃ自分で作るしかないっしょ!! もはや俺自身がBEAMSなんだ!



・作るらしい

そう叫ぶとつむじ風のように事務所を飛び出して行ったYoshio。しばらくしてから帰ってきたYoshioの手には、古着屋で購入してきたというジーンズが握られていた。


Yoshio「俺くらいのバイタリティがあれば3000円で3万3000円のジーンズが作れる。別の言い方をすると3万円分は俺のオシャレさで埋めることができるってワケ。青年、よく覚えておきな」


少しも頭に入って来ないことはさておき、YoshioはBEMASのジーンズを自作するらしい。確かにジーンズをカットすればそれらしい雰囲気にはなりそうだが、その出来上がりはというと……



なんだこれ。



・お疲れ様でした

「なんだこれ」以上の感想が出てこないのは、私にファッションセンスが無いからなのだろうか? うーむ、モデルさんが穿いていたジーンズはカッコよく見えたが、Yoshioだと……。


Yoshio「仕上がりには概ね満足している。この夏、街中の視線を独り占めするかと思うとゾクゾクしてくるよね。もちろん読者のみなさんに真似してもらって構わない。みんなの心の中にあるBEAMSを燃やしてくれ


ちょっとよくわからないが、Yoshioは満足している様子。……お疲れ様でした。さあ、仕事に戻ろう……としたその瞬間!



古沢「えへへ。カッコいいな、それ」


どこからともなく現れたのは、イケメンだけど少々バカな古沢。どうやらYoshioが作ったジーンズをいたく気に入ったらしい。


古沢「オイラにおくれよ、そのジーンズ」


Yoshio「……やれんのか? だったらてめえの力で勝ち取ってみろこの野郎!」


古沢「だっしゃーーーー! ジーンズおくれーーーーー!!」


古沢ヌガァァァァアアア!

Yoshioキャーーーーー!!


ファッションモンスタ~♪


ファッションモンスタ~♪


ファッションモンスタ~♪


ファッションモンスタ~♪


──完(心の底からごめんなさい)──


参考リンク:BEAMS
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.
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