野菜も果物も年がら年中、何でも買える今日このごろ。農業の発展のおかげなんだけど、それでもやっぱり「旬」はある。

真面目にスーパーの売り場を眺めてみると、旬の食材は安くなっている。そして実際に食べると美味しい。安い上に美味しい。つまり旬はヤバい。

物価高騰の今こそ、旬を美味しくいただくべきなんじゃないか……?ということで勝手に「旬」をお知らせしていきたい。

というわけで、高級食材の「ホワイトアスパラガス」が安くなっていたので紹介するわよ

・コース料理にやたら出る「ホワイトアスパラガス」


枕草子の冒頭は「春はあけぼの」だが、清少納言がスーパーで働いてたら「春はアスパラ」と言っただろう。

何かのレシピでアスパラが出てきて買おうとしたとき、私はその高さに白目を剥いた。旬じゃないときのアスパラ、3本で298円とかだったと思う。

節約レシピには決して登場できない価格である。子供の頃、野菜嫌いで残していたことを思い出して泣きたくなった。


そのアスパラガスの旬は春〜初夏。中でもレアものが真っ白い「ホワイトアスパラガス」。


出回るのは一瞬らしく、中には1本1万円もするブランド品もあるとか……。

たしかに昔、春先にフレンチのコース料理でうやうやしく出てきてめちゃくちゃ美味しかった記憶がある。

そんな高級食材が198円で売られていたのだ!


・買ったはいいが……


というわけで、何の計画性もなく「旬」ってだけで「ホワイトアスパラガス」を買ってしまった。

ちなみに白い理由は日陰で育てられているから。日に当たると緑になってしまうから育てるのが大変らしい。文化部の女子みたいだな。

新鮮なものは生で食べても美味しいとかで、かじってみるとたしかに甘みがあって美味しかった。


しかし「ホワイトアスパラガス」のレシピ知らないな……。

コース料理で食べたときはグリルで焼いて塩振っただけで出てきたような……。

と、レシピを検索してみると、ホワイトアスパラガス本来の旨味を味わうのが主流らしい。

一番多くヒットした「ホワイトアスパラガスのオランデーズソースがけ」を作ることにした。フランスの春の定番料理だって。オシャレやん。


・ホワイトアスパラガスのオランデーズソースがけを作る!


ホワイトアスパラの茹で方などは三越伊勢丹のレシピサイト「FOODIE」を参考にした。

手で折れる部分から上が過食部分。

全体の皮をピーラーで優しく剥いたら……

皮と切った根本と一緒にフライパンで茹でる。皮とか根本にも旨味があるかららしい。


で、ホワイトアスパラガスは良かったのだが、問題は「オランデーズソース」の方だった

バターの消費量が多いうえに、作るのが死ぬほど面倒くさかったのだ……。


卵黄1個、レモン汁小さじ1/2、水大さじ1/2を湯煎にかけて泡立て器でしっかり混ぜたら、溶かしたバター60gを少しずつ混ぜるのだが……。


卵黄が固まるといけないので湯煎は70度前後。

そして、分離しないように溶かしたバターをすこーしずつ加えてモッタリするまで混ぜていく、ずっとかき混ぜるので腕が疲れた。

最後にソースの味を塩コショウでととのえる。

これを茹でたホワイトアスパラガスにかけて出来上がり。思ったより面倒だった。


・食べてみる


旬の食材はシンプルなレシピほど美味しい。きっと美味しいにちがいない……と思いながらひとくち。


ホワイトアスパラガス自体は甘みがあってめっちゃ美味しい。

ただ、ちょっと茹ですぎて旨味が流れてしまった感もあるので、水少なめで蒸し焼きみたいにした方が美味しかったと思う。茹で加減が重要だな。


さて、苦労して作ったオランデーズソースだが……


「ほ ぼ マ ヨ ネ ー ズ」


いや、マヨネーズよりも物足りない何かだった。私はバター60gも溶かして、マヨネーズもどきを苦労して作ったのだ。

これはキューピーのマヨネーズのほうが美味しかったな。

ホワイトアスパラガスはさっと茹でて、マヨネーズを付けて食べると美味しい。現場からは以上です……。とほほ。

次はもっとうまく旬を食べてやるぜ!


執筆:旬喰亭昇太(御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.

▼後日、オリーブオイルで蒸し焼きにして粗塩とレモン、マヨネーズで食べたらおいしかったです