ジャンボ! 今日はポテ活。あろうことかピザに興味を持ち始めた娘たちのために、軌道修正をはかる意味でもポテトのお土産が必要かなって。
その小さなポテト屋さんはナイロビの南側バイパス道路沿いにあった。店名は『GODS favour restaurant』。直訳すれば「神のご加護レストラン」。
レストランの中では猫が寝ていた。
そして、調理器具はすべて棚などにしまってあるのではなく、店の外に出されていたが、どれも非常に清潔に見えた。
店主に聞いてみると「レストランが小さすぎて十分なスペースがないんで、調理器具は外に置いていんだよ」と答えた。なんだか真面目な性格っぽい。
しばらくすると、幸運なことに、店主がポテトを調理している光景を見ることができた。非常に「新鮮な香り」がする。これは、もしかしたら……という期待の香り。
ポテトを揚げている間ヒマなので外に出てみると、何人かの小学生がレストランを通りかかった。すると店主はこう言った。
「毎日ね、小学生たちが腹をすかせてレストランに来るんだ。なので私は、彼らが幸せになるように、小さくパッケージしたポテトを無料で手渡しているんだ」
子供たちのために。無料で。なんて良い人なんだ。なんて善人なんだ。さすがは『GODS favour restaurant』と名付けるだけのことはある。
私は100kes(約105円)ぶんのポテトを購入。すると店主は2枚の紙を使って、2つのパッケージに分けてくれた。「このサイズのを無料であげているんだ」。
家に持ち帰って娘に見せると、娘たちは開口一番「すごい! ポテトが小さすぎる!」と言っていた。
そんなに小さいかな……と思ったりもするが、彼女らにとっては小さすぎるようだ。
しかし、子供たちがポテトの小さい包装を開けると、ドチャッとポテトが山積みになった。トマトケチャップと塩がかかっている。
そしてポテトを食べた娘たちは……
「美味しくない」と言った。
さらに
「このレストランのポテトは買わないほうがいい」とまで言い切った。
幸い、彼女らはポテトを平らげ、そして胃の不調なども訴えなかったので安全なポテトであるとは思うのだが、どうも味的にはお口に合わなかったらしい。
たぶん、普通の味なのだと思う。あんな善人の店主が作るポテト。まずいわけがない……と思う。
ただ、娘たちのポテト偏差値が上がりまくっているのだと思う。
そのうち私も追い越されそうだ。いや、もうすでに追い越されていたりするのかも……。
クワヘリ。
執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
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