やあ、ポケモンGOトレーナーのみんな! シンオウツアーはどうだったかな? お兄さんはロスを含めた5日間で完全燃焼!! メチャメチャ楽しんだと自負しているよ。捕り逃しもあったけどな!

それはさておき、この記事ではロサンゼルスの会場でナイアンティック社のライブイベント担当者にインタビューしてきたのでご報告したい。遠征大好きっ子のみならず、イベント大好きっ子たちは必見だ!

・ロスの会場にて

昨年のラスベガスに引き続き、今年もGOツアーは会場型のイベントが開催された。場所はアメリカ・ロサンゼルス。ライブイベントが大好きなお兄さんは、迷うことなくロス行きのチケットを購入した。

一方で「日本でやってくれてもいいんだけどなぁ」と思うこともまた事実。GOフェスのように「アメリカ・ヨーロッパ・日本」で開催されてもおかしくないイベントだと思うのだが、実際はどうなのか?

というわけで、ロスの会場「ローズボウルスタジアム」にてライブイベントの担当者「アンジェラさん」と「ナツキさん」に突撃インタビュー! ライブイベントに関するあれこれを聞いてみたぞ。


・なぜロス?


──本日はお時間いただきありがとうございます。昨日は40km歩きました(笑)。ロスをメチャメチャ楽しんでます!

アンジェラさん「ワオ! 相当歩かれたんですね!!」

──さあ、まずはお二人がナイアンティックで何を担当されているか教えていただいてよろしいですか?

アンジェラさん「私とナツキはライブイベントのマネージャーを担当しています。私はグローバルチームの一員として主にアメリカ地域の担当をしています」

ナツキさん「ですです。私もアンジェラとほぼ同じでアジア地域の担当であることが違うだけです」

──なるほど、よくわかりました。ではまずロサンゼルスの質問をさせてください。

アンジェラさん & ナツキさん「よろしくお願いします」

──そもそも今年のGOツアーはなぜロスになったのでしょうか?

アンジェラさん「主に理由は2つありますね。1つめはロサンゼルスに大きなポケモンGOのコミュニティがあることです。潜在的に多くの参加者が見込まれることはありました」

──ふむふむ。

アンジェラさん「もう1つはロサンゼルス自体がとても魅力的な街だからです。ロサンゼルスで開催すれば旅行がてら参加してくださる方が多いのではないかと考えたのです」

──確かに世界的な都市ですからね。ただ日本のトレーナーからすると「日本で開催してよ」という気持ちが少なからずあるんです。

アンジェラさん「仰ることはよくわかります。ただ最初から “アメリカじゃなきゃダメだ” と考えていたワケではありません。あくまで総合的な判断でロサンゼルスになったんです」

──開催地を選考するにあたり、具体的な内容を教えていただいていいでしょうか?

アンジェラさん「まずは気候ですね。この時期にライブイベントを開催するにあたり、参加者の方が気持ちよくプレイしてもらえる場所がどこなのか? そこは大きなポイントです」

──確かに……! 2月の日本はなかなか厳しい……!!

アンジェラさん「次に何万人ものトレーナーを受け入れてもらえるだけの規模感があるかも重要です。GOツアーは大きなイベントですので、交通的なインフラも込みで必然的に大都市の名が挙がって来るんです」

──納得です。そうか、GOツアーは日本だと厳しいのか。2月だもんな……。

アンジェラさん「だからと言って、最初から “アメリカ開催ありき” で場所を選定しているワケではありません。確かにアメリカでの開催が続いていますが、他の国になる可能性もあると思いますよ


・通信環境が劇的に改善


──わかりました! では次にロスの会場について質問させてください。まず去年とは違って通信環境が最高ですね!! ラスベガスは本当に酷かったので……。

アンジェラさん「ワオ! 通信環境に気付いていただいてありがとうございます!」

──みんな悪いことは覚えてますが、良いことはあまり覚えていませんからね。本当に今回の通信環境は素晴らしいと思いました。

アンジェラさん「昨年もそうなんですが、イベントを開催するごとにいくつもの学びがあり、それを確実に次に活かすことを心掛けています。褒めていただき嬉しいです」

──あと昨年のラスベガスと比較して、ゲーム内容も格段にわかりやすくなっていますね。トレーナーがやるべきことが明確です。

アンジェラさん「ありがとうございます。それも昨年の反省を活かしてブラッシュアップを重ねた結果だと思います」

── 一方で、ロトムのタスクだけがサッパリわかりません(笑)。何をどうしたらいいんですかね?

アンジェラさん「会場に設置されているテレビの周辺を歩き周っていただけるとタスクが発生するんですが、ちょっとわかりにくかったかもしれませんね。そこは次回に活かしたいと思います」

──わかりました。でも本当、だいぶ洗練されていると思います。

アンジェラさん「そう言っていただけると嬉しいです」


・変わりゆくレギュレーション


──次の質問なんですが、カントーから始まったGOツアーも4年目です。ジョウトまではレギュレーションが決まっていたと思うんですが、今年は大きく変化していますね。

アンジェラさん「はい」

──例えば今回はアルセウスやマナフィが出現しません。ジョウトまでは「その地方の全てのポケモンが手に入るイベント」でした。レギュレーションを守ることや変更することについてはどうお考えなのでしょうか?

アンジェラさん「そうですね。レギュレーションも大切ではあるんですが、それより重要なのは “トレーナーにどう楽しんでもらうか?” です」

──ふむふむ。

アンジェラさん「過去のイベントを振り返りながら、もっとトレーナーに楽しんでもらうにはどうすればいいのかを繰り返し議論しています。ただ全種類のポケモンを出せばいいとは思っていないですね」

──なるほど。

アンジェラさん「例えばこのポケモンとこのポケモンを組み合わせれば、もっとトレーナーが楽しんでくれるのではないか? そんな観点でイベント内容や出現するポケモンを考えています」

──確かに今回アルセウスが来ちゃってたら目が回りますね。ディアルガとパルキアだけでお腹いっぱいです。

アンジェラさん「ありがとうございます(笑)」

──加えて今回はヒスイ地方と上手に融合したイベントだと思いました。以前、御社の三室さんから「今シーズンはシナリオの出来がいいんです!」と言われたので読むようにしているんですが、確かに良いストーリーラインだったと思います。

アンジェラさん「今シーズンが始まる何カ月も前から、チームで何度も議論した甲斐があります(笑)。前後半30分の切り替わりなども、シンオウとヒスイを上手く表現できたと思います」


・今後の展望について


──ありがとうございます。ではロスの話から離れてライブイベント全体のことをお伺いさせてください。

アンジェラさん「はい、お願いします」

──最近はシティサファリが連続で開催され、会場型のライブイベントは少なくなっている印象です。その中でもGOフェスとGOツアーだけは会場型のイベントとして続いていくのでしょうか?

アンジェラさん「そうですね。まず我々は常に “どんなイベントを提供したら喜んでもらえるか?” を考えています。その中で様々なタイプのイベントがあった方がいいと考えるようになりました」

──なるほど。

アンジェラさん「というのも、観光をしながら街中を歩きたいトレーナーもいれば、1つの会場で様々な仕掛けを楽しみたいトレーナーもいるからです。なので今後もシティ型と会場型の両方を続けていきたいと考えています

──ふむふむ。となると気になるのは今後のスケジュールですね。3月にはバリと台南でイベントが開催されますが、それ以降は空白です。GOフェスまでにどこかでイベントがあったりしますかね……?

アンジェラさん「残念ながらここでお伝え出来ることはありません(笑)。ただ、ぜひSNSやWebページを確認していてください。何か発表があるかもしれませんよ(笑)」

──わかりました! では最後にお二人から一言ずつお願いします。

アンジェラさん「GOツアーを必ずしも一カ所で開催すると決めているワケではありませんし、アメリカじゃないとダメな理由もありません。今回参加出来なかった日本のみなさんは、ぜひグローバルをお楽しみください」

──ふむふむ。

アンジェラさん「また今後はシーズンのストーリーをより反映したライブイベントを展開したいと考えています。まるでポケモンの世界にいるかのような体験をしてもらえたら最高ですね」

──ありがとうございます。

ナツキさん「私も実は同じ考えで、ストーリーをしっかり作り込むことが大切だと思っています。トレーナーさんがただポケモンを捕まえるのではなく、主人公のような気持ちでポケモンを捕まえられるようなイベントを模索していきたいです」

──とても楽しみにしています! お二方、本日はどうもありがとうございました!!


・進化するライブイベント

インタビューの中でもお伝えした通り、ロスの会場は昨年と比較して非常に通信環境が良かった。またNYのGOフェスと比較しても「ゲームの内容がより分かりやすくなっていた」と感じた次第だ。

一方で「シティにはシティの良さがある」とも感じたため、両方を楽しめる「GOフェス」と「GOツアー」はやはり特別なイベントなのだろう。特にシティ型は現在のところ、かなり満足度も高いのではないだろうか?

バリ及びに台南以降のスケジュールは未定だが、ポケモンGOの最大の楽しみの1つがライブイベントであることは間違いない。まだ未参加の方もチャンスがあればぜひ参加してみて欲しい。ホント、1番楽しいんだから!

参考リンク:ポケモンGO
執筆:P.K.サンジュン
Photo:c2023 Niantic, Inc. c2023 Pokemon. c1995-2023 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
ScreenShot:ポケモンGO (iOS)

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