ジャンボ! 今回は娘たちと一緒にポテト……ではなく、めずらしくピザを食べに行ってみた。
そしたら、これまで積み上げてきた娘たちへの「ポテト英才教育」が終わりを迎えそうになった。
ピザ屋さんは、アウトリングロード沿いにある『Pizza In』ってお店だった。
中に入ると、とても清潔。そしてスタッフは皆フレンドリーだった。
そしてウエイターに「一番安いピザをください」と伝えたところ、「一番安いピザは700kes(約726円)ですが……」ときて、こう続いた。
「小さな子どもたちが2人もいるなら、700kesのピザでは絶対に足りないと思います。なぜなら子どもたちは空気を読まずにメチャメチャ食べるからです」
たしかに子どもたちは空気を読まずにメッチャ食う。ウエイターは続ける。
「なので、そうですね……。970kes(約1031円)のソーダセット、なんてどうでしょう? 700kesのピザよりも大きいですし、コップ3つ付けますからソーダも3人で飲むことができます」
実にナイスな提案。私は「では、それで」と乗ることにした。
「それではピザを焼きますので15分おまちください」
ウエイターはそう言っていたが、15分経ってもピザは運ばれてこなかった。
というのも、待つのが大嫌いな娘たちは、しっかり時間をカウントしていたのである。
「おそい」
「おそすぎる」
娘たちが不平・不満を口にする。時計を見ると、注文してから20分が経過。確かに遅すぎるかもしれない。
しかし……
注文してから25分後、ようやくピザが到着!
先ほどまでのブンムクレ状態から一変して、狂喜乱舞の娘たち。めったにピザは食べる機会がないので、めっちゃ喜んでいる。
そして、ウエイターの予言通り、娘たちは「おいしい」「うまい」と口にしながら、どんどんピザを食べていった。
いつも的確かつ鋭いポテト評をする長女でさえ、「すごい、ピザはとても素晴らしくておいしい」と、単純明快な感想しか出てこないほど無我夢中でピザを食べていた。
そんな調子で、あっという間に完食。そして長女はこう言った。
「ポテトよりもピザのほうが美味しいから、今後はピザを食べるようにしようよ」と。
あれだけ “ポテトセンス” があるように思えた長女が、コロッとピザ派に鞍替えした。
ポテト親父としては、ちょっぴりショック。
たしかにピザはうまい。でも、高い。
娘たちには申し訳ないけど、今度はポテト屋に連れて行こうと決意した私なのであった。
執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
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