実は現在、ロケットニュース24編集部にある冷蔵庫がヤバイことになっている。冷凍庫が冷凍食品で埋まっているのだ。福袋の爪痕である。
特に、吉野家と松屋の福袋は冷凍食品が大量に入っていたため、勢力を二分している状況。吉野家の牛丼の具と松屋の牛めしの具が肩寄せ合って並ぶ光景を見て私(中澤)は思った。「手と手を取り合うことはできないだろうか」と。
・牛丼の具と牛めしの具
吉野家の公式通販を見ると、「牛丼の具(内容量120g)」は10袋税込4142円なので1袋414円くらいと言える。一方、松屋の「プレミアム仕様牛めしの具(内容量135g)」は10個セットで税込5000円なので1袋500円。
そう考えると、冷食が28個も入って6290円だった松屋の福袋は安かったんだなあ。吉野家の福袋はどんぶり柄茶碗が入ってたので細かいコスパは分からないけど。
・ンーッ
まあ、どっちがコスパが良いとかもうエエやないか。繰り返される争いにはもう飽き飽きである。これからは共生の時代。共に生きよう。というわけで……
I have a 牛丼
I have a 牛めし
\ンーッ!/
牛めし丼。
レンチンして白ご飯の上に乗せただけではあるけど、念のため、右側に吉野家を乗せ、左側に松屋を乗せた。つゆも半分ずつかけてみた。
・一体化
しかし、そんなこだわりは無意味だった。少なくとも見た目では吉野家と松屋の判断はもはやつかない。元から1つであったかのように完全にフュージョンしている。
ただ、フュージョンしたところで見た目がただの牛丼であることは否めない。っていうか、味もただの牛丼なんだろうけど。正直、期待してなかった。あるからやってみようくらいの気持ちだったのだが……
食べてみたらつゆが予想以上にコク深いのである。どちらかと言うと、吉野家のつゆに近い方向性だが、もっと味に奥行があるのだ。松屋の牛めしのつゆは存在感薄めだと思っていたけど、それがちょうど良いポイントに入っているのかもしれない。前に出て戦う吉野家と後方支援の松屋でパーティーが組まれているかのようだ。
おまけに、肉もマシマシ。あれ? 味がコク深くなって肉が増えるって、良いことしかないではないか。むしろ、これ超最高なのでは……?
・きっと世界は1つになる
昔の人はこう言った。「ウマイもの+ウマイもの=ウマイもの」と。まさか、その公式が吉野家の牛丼と松屋の牛めしにも適用できるものだったとは。
というわけで、最強の牛丼を食べたければ吉野家の牛丼と松屋の牛めしをフュージョンさせよう。敵なんていないんだ。僕たちの上にはただ空があるだけ。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.