イオンが生活の中心になっている都市の住人ならお馴染み、レストランフロアに優しくたたずむ和食処「四六時中」。いくつかのブランドを展開しているが、今年は出汁&おひつ&海鮮の「おひつごはん四六時中」で福袋を発売した。

予約もあったが、店頭では12月20日(水)から販売中。総数4000個で、なくなり次第終了するという。レジで2000円を支払うと、小ぶりながらもずっっっしりと重みを感じる紙袋を手渡された。


・「四六の福袋」(税込2000円)

その重みの正体は、なんと「米」! さすが和食レストラン、日本人になくてはならない主食をここに持ってきた!

「会津産こしひかり」1袋(2kg)が入っていた。米の価格はピンキリだけれども、これだけでも実売価格1000円以上するのでは?

そして、米と合わせると総額7000円相当だという赤・青・緑の3種類のクーポンのセット。しかしながら、こういったチケットが黄金に化けるか紙クズとなるかは運用ルールに左右される。生かすも殺すもルール次第!



言うまでもなく、食事券の絶対王者は「金券タイプ」である。頼んだメニューにかかわらず、また合計金額にかかわらず、お金と同じように支払いに使えるチケットが最強。おつりは出ないことが多いものの、上手く使えば支払い金額をゼロにしながら食事を楽しめるワイルドカードだ。

続いて重宝するのが「引換券タイプ」だろう。特定のメニューと交換できるチケットで、マクドナルドやケンタッキーがこれにあたる。対象メニューが必ずしも自分の好きな商品でない、というケースはあるものの、こちらも懐(ふところ)を痛めず食事ができ、かなりいい気持ちになれる。

最後に挙げられるのが「割引券タイプ」、いわゆるクーポンだ。多くの場合「1会計につき○枚まで」「併用不可」「支払い○円につき1枚」といった細かい制限がかかる。

原資を回収するまで複数回の来店が必要で、結局は使い切れなかった、となることも多いのがこのパターンだ。

実は昨年の四六時中の福袋は金券タイプだった。1枚500円で複数枚の併用が可能だったため、支払いにまるっと使用できた。

ところが今年は、会計1000円につき200円引の割引券がメイン。15枚もあるから相当使えるけれど、もしおひとりさまで、毎回メイン料理1品を頼む感じだと6月までに15回も来店する必要がある。そのほか指定メニューが200円引、300円引になるクーポンもあるけれど、昨年ほどのインパクトはない。


うーん……リピーターになってね、という意図はわかるのだが15回も来れん……


これは元とれ不可か? と思っていたら、青クーポンと緑クーポンに注意書きを発見。


「但し、お会計1000円につき200円引クーポンは併用できます」


併用可能! 併用可能ぉぉぉ!!


赤クーポン&緑・青クーポンという組み合わせなら併用が可能になっている! 青クーポンは大盛りにあたる「満足盛り」が300円引になるクーポンで、緑クーポンはミニサイズの麺の追加が200円引になるクーポンだ。言ってみれば大盛りやミニ麺が無料扱い!

あくまでも大盛りや麺などのオプションをオーダーした場合、なのだが、合計するとおひとりさまでも500円程度の割引を実現できる。家族など複数人で来店すれば、1回で1500円以上の割引も可能!

普段から四六時中にちょいちょい来ている人、とりわけ複数人で来る人(1回ごとの会計額が大きくなる人)ほどお得だ。有効期限は2024年6月30日まで。

筆者のように少人数やひとりで来店する場合はクーポンを使い切れない可能性が出てくるが、米が手に入るのでトントンといったところか。それぞれのライフスタイルに合わせてじっくり検討してみて欲しい!


参考リンク:おひつごはん四六時中
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.