2024年12月15日、映画『ウィッシュ』が全国の劇場で公開された。ウィッシュはディズニー100周年を記念する超特別な作品で、街中を歩いていてもウィッシュ絡みのイベントをちょいちょい目にする。おそらくディズニーもウィッシュだけ絶対に外せないのだろう。
さて、つい先日のこと。代理店経由でムビチケを2枚もらったので、7歳の娘と2人で『ウィッシュ』を鑑賞してきたのだが……。劇中、そろそろマナーもわきまえてきた娘が「ああぁあ!」と悲鳴をあげたのであった。
・テーマは「願い」
まずは『ウィッシュ』のあらすじをざっくりと説明しておこう。
「願いが叶う魔法の王国に暮らす少女アーシャの願いは、100才になる祖父の願いが叶うこと。だが、すべての願いは魔法を操る王様に支配されているという衝撃の真実を彼女は知ってしまう。
みんなの願いを取り戻したいという、ひたむきな思いに応えたのは、願い星のスター。空から舞い降りたスターと、相棒である子ヤギのバレンティノと共に、アーシャは立ち上がる。
「願いが、私を強くする」──。願い星に選ばれた少女アーシャが、王国に巻き起こす奇跡とは……?」
ご覧の通り、本作のテーマは「願い」、すなわち “Wish” である。100周年作品だけあって『ウィッシュ』はディズニーの原点ともいえる “願い” をテーマにした超ストレートな作品と言えるだろう。
・私の感想は
で、まずは大人である私(サンジュン)の感想を手短にお伝えしておきたい。「願い」という逆に難しいテーマであったが「さすがディズニー、何とかまとめてきたな」というのが、私の率直な感想である。
個人的には「ラーヤと龍の王国」の方が好みだし、最もお気に入りの「シュガー・ラッシュ」ほどの感動はなかった。ただ鑑賞中は特に飽きることもなく、観終える頃には「ディズニーの原点」を感じた次第だ。
・ディズニーも大好きな娘
一方で、7歳の娘は全く違った感想を抱いたらしい。「アンパンマン」から始まり「プリキュア」「ポケモン」「ディズニー」と幼少期から娘の好みは目まぐるしく変わっており、最近のお気に入りは「ドラえもん」と「すみっコぐらし」である。
ただ「ディズニー」に飽きたかと言えばそうではなく、この夏も「マイ・エレメント」にいたく感動していた。というか、子供ってそういう生きもの。ウィッシュも「観に行きたい!」と結構前から楽しみにしていた作品だ。
7歳の割に映画館経験の豊富な娘は、当初おとなしく『ウィッシュ』を鑑賞していた。願い星の「スター」が登場してきたときに、私の耳元で「スター可愛いね」とささやいて来たのが唯一のリアクションである。
……が、物語が終盤に差し掛かった頃、娘が突如として「ああぁあ!」と叫んだ。ネタバレになるので詳細については触れられないが、娘がウィッシュにかなり引き込まれていた証拠であろう。確かにアメリカの映画館なら「OH!」という声が聞こえてきそうなシーンではあった。
映画を観終えた娘に「なんで叫んじゃったの?」と聞いたところ「だって怖くて悲しかったんだもん」と言っていたが、それよりも娘は大事なことを『ウィッシュ』から学んだようだ。やや言葉がおかしいが、原文のままお伝えしよう(録音してた)。
「願いは人と分かち合うものより、1人で積み重ねて作るものなんだよね!」
感じ方は人それぞれだが、我が娘はそのように感じたらしい。もう1度『ウィッシュ』を観たら違う感想を抱くかもしれないが、それはそれでいい。父としては人間にとって「願い」が生きていくうえで大切な要素の1つであると感じてくれればそれで十分だ。
また鑑賞後は劇中歌「ウィッシュ ~この願い~ 」の歌詞に合わせてアーシャのポーズを延々と決めまくっていたことをお伝えしておく。「この願い 諦めることはない」の「ない」の部分で、何度も何度も手を高らかとかざしていた。
個人的に大人の友人に「ウィッシュ観た方がいいよ!」とは言わないが、お子さんがいるならば「観たらいいと思うよ」とはお伝えできる。感受性が豊かな子供なら、ディズニーのメッセージをストレートに受け取れるハズだ。
参考リンク:『ウィッシュ』
執筆:P.K.サンジュン
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