すっぱ辛い独特の味付けで今や中華の定番となっている酸辣湯(サンラータン / スーラータン)。中華麺を入れた酸辣湯麺も人気だよね。

カルディパトロールをしていたら、サンラータンの親戚みたいな「重慶 酸辣粉(サンラーフン)」なるものを発見。

新旧含めて膨大な食料品が並ぶカルディ。珍しい商品ばかりが並ぶので「何か欲しいけど、いったい何を買えばいいのか分からない」状態になることもしばしば……。

というわけで、片っ端からカルディの製品を試してみよう……というのが本企画「気になるカルディ」である。

・「重慶 酸辣粉(サンラーフン)」(297円)

「湯(タン)」じゃなくて「粉(フン)」ときた「酸辣粉」。なんでも中国語で「粉」は春雨や米粉(ビーフン)などを指すとのこと。

「酸辣粉」は中国の重慶市の名物で、極太でモチモチの春雨とすっぱ辛いスープを組み合わせた料理。世田谷の豪徳寺の方に酸辣粉の専門店があるくらいで、「日本だとあんまり食べられるところはないみたい。

単純にサンラータンに春雨を入れたのとどう違うのか……? と思いつつ、いざ実食。



・作り方

袋に入っているのは麺とスープだけ。


食べたことがないので、付け合せをどうするか悩ましい。説明書きによるとオススメの具材は「ピーナッツ、ネギ、パクチー、茹でた小松菜、もやしなど」らしいので

・もやし
・ピーナッツ
・小松菜

を用意した。ピーナッツ、このためにわざわざ買ったわよ!


まず、沸騰したお湯で極太の春雨を1分半茹でて……


麺をザルにあげて水洗いする


200ccの水とスープをまぜて沸騰させたら……


再び麺を入れて1分半ゆでる。この手の太麺にしてはゆで時間が短い! 


試しに麺を1本食べてみたらちょっと固かったので、30秒くらい追加で茹でた。


麺をサッと茹でるかたわらで、具材の野菜も茹でるので、微妙に忙しかったな……。



・果たして味は…?

盛り付けたらできあがり。トッピングにピーナッツを忘れずに。

酸辣湯と違ってトマトや溶き卵を入れないので、名前は似てても見た目はけっこう違うな。

それにしても、この春雨の太さよ……。食べるとモチモチの弾力がすごくて、ちょっと盛岡冷麺の麺に似ているかも。タピオカが麺になったような味わいかもしれない。

スープの味は、黒酢の酸味と辛味がかなりきいた酸っぱ辛さ。すっぱ辛い×モチモチ麺で、好きな人は絶対に好きな味である。

そして、これは絶対にピーナッツをトッピングするのがオススメ。さっぱりしたスープの味にピーナッツの香ばしさやコクが彩りを加えてくれるのだ。

しかし辛さと酸味が突出していて、麺と食べるには他の味が薄い気もする。なにかひと味足りないのだ。

うーん、醤油を入れたらいいのか? 塩か? それとも鶏ガラスープ……? などと、麺をすすりながら考えてしまった。でも、このすっぱさと辛さだけが突出した感じは異国の食べ物感がある気もする。日本人の口に無理やり合わせようとしてない感じというか。

スープにもう少し味わいがあれば、リピートしていたと思う。太めの麺とスープが絡みやすいように、仕上げに少しだけ片栗粉を入れてトロみをつけてもいいかも?

モッチモチの春雨の美味しさは間違いなし。盛岡冷麺が好きな人は多分かなり好みだと思う。個人的にはなんだかちょっとだけ惜しい味……だった! 本場の味が気になるなあ。

【忖度ゼロ評価】
珍しい度 ★★★★★
買い指数 ★★★☆☆

参考リンク:カルディ「重慶 酸辣粉
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.