行列が絶えないスシロー上野店。先日も当日受付の列で地下から地上への階段が埋まっていた。こういう時、選択肢は2つある。待つか、他の店に行くかだ。
そんな中、私(中澤)の中で急上昇している回転寿司チェーンが『大江戸』である。最安皿は190円からと大手回転寿司チェーンより上のこの店。にもかかわらず行ってしまう。事実、食べ終わった後の支払いはスシローより安い気もするが、なぜなのか?
・初めて行った時の印象
東京から千葉に展開されているこの店。多分、初めて行ったのは池袋に住んでいた10年くらい前だと思う。池袋西武前店に通っていたのだが、ちゃんと職人さんが握ってくれる寿司がウマくて、当時の私にとっては貧乏なりにちょっと贅沢したい時に行く店のポジだった。
あと、これは好き嫌いが分かれる点かもしれないが、なんかちょっと面白い風の職人さんが多いイメージ。少なくとも、当時の池袋西武前店の職人さんたちは、毒にも薬にもならないダジャレとか飛ばしながら握っていた。その無駄な明るさに癒されることもあったように記憶している。
とは言え、通っていたのは普通にネタが良かったから。池袋にスシローが進出してくる前で、私はその後引っ越ししたので行かなくなったんだけど、ちょい贅沢なウマイ回転寿司というイメージが残っている。
・久しぶりに行った結果
冒頭の状態で徘徊していた時、そんな『大江戸』が御徒町の駅前にあるのを発見した。行列もなかったため入ってみたところ、やはりウマイ。
マグロの赤身味の濃さはもちろん、イワシやブリなどトロけるような旨みがあり、しかもネタにしっかり厚みがあり大きいのである。
さらには、都市部に展開している回転寿司チェーンでこのクオリティーというのも地味に良い。確かに、グルメ回転寿司ならもっとウマイところはあるけれど、フラッと入れるのはかなり便利である。
・価格のマジック
これはちょっとお高めでも納得ですわ。色んな回転寿司に通い詰めた今でも、改めて満足できるコスパである。その味に値段を気にせず10皿食べて会計したところ2040円だった。
え、安くね? 最安150円からの都市型店舗のスシローでも好きに10皿食べたら2400円くらいはいくというのに。行きまくっているからこそ感じたアベレージの違い。そこで日を改めて『大江戸』で食べてメニューをよく観察してみたところ……ホゲエエエエエエエ!
ほとんどが190円皿や!!
まぐろ、鉄火巻、ぶりはもちろん、大えび、うなぎ、えびみそなどなど、100種類くらいあるメニューのうち190円皿が8割くらいを占めている。最安の青皿だけで打線が組めるぞ。
・最強コスパの理由
さらに、最高値の紫皿は安い。よく見ると、本まぐろ中トロとかうに倍盛りが280円じゃないか。要するに、価格のレンジが狭いのである。
最安が190円だけど納得できる内容のものが揃い、高価格帯のネタは安い。それが合計が安く感じたカラクリだったようだ。ちなみに、この日の会計は10皿で2170円でした。高級皿が安いだけに価格を気にせず食べても振れ幅が少ないの助かる。
この1年で大手回転寿司チェーンには様々な変化があったし『大江戸』も価格改定は行っている。そんな混乱の最中だからこそ、この最強コスパ感には目線の違いが浮き彫りになっているように感じたのであった。