“高品質・Everyday Low Price” でおなじみの激安スーパーと言えば「オーケー」である。生活圏内にオーケーがあるか否か? 人生においてこれ以上重要なことはないだろう。近所にオーケーが存在する、それだけでEverything is OKなのだッ。

しかし世の中には、オーケーのことを「オーケーストア」と呼ぶ不届きな輩もいるという。そんな彼らに私(あひるねこ)は問いたい。その「ストア」、どっから来たんだと──。

・オーケーだから

改めて言うまでもないが、「オーケー」とはオーケー株式会社が展開するディスカウントセンター、及びディスカウントスーパーマーケットの名称だ。

公式サイトや店舗の看板には「OK(オーケー)」とだけ書かれており、店内放送でもハッキリ「オーケー」とアナウンスされている。

にもかかわらず、「オーケー」ではなく「オーケーストア」とわざわざ呼ぶ人が多いようが気がしないだろうか。それは当サイトとて例外ではない。試しに過去の関連記事をいくつか見てみよう。


オーケーストア。


オーケーストア。


オーケーストア。


オーケーストア。


オーケーストア。


・なめとんか

一部かと思いきや、私以外の全スタッフが「オーケーストア」と書いていた。お前ら本当にメディア関係者か? 「オーケー」だって言ってんだろ! 「ストア」はいらないんだよ!! このnot OKどもが!



そもそも相手の名前を間違えて呼ぶこと自体、非常に失礼な行為に当たる。それってつまりこういうことだぞ。


読者「すいません! もしかしてロケットニュースのあひるねこ左衛門さんですか? いつも読んでます!!」


……あ、はい。どうも。


読者「特にあひるねこ左衛門さんの記事の大ファンなんです! 毎日チェックしてますよ!! 応援してるので頑張ってください! あひるねこ左衛門さん!!


…………。


おい誰や、あひるねこ左衛門って! 江戸時代の脚本家かよ!! あひるねこ左衛門じゃなくて「あひるねこ」だから! 左衛門は余計だから!!

・ド無礼

そんなバカな話が……と笑うかもしれないが、これは「オーケー」を「オーケーストア」と呼ぶこととほぼ同義である。オーケーからしてみれば「ストアって何だよ」という話だろう。ずいぶん失礼な話じゃないか。


それにしても、なぜ「オーケーストア」という呼び方がこんなにも世間に広まっているのか? オーケーの会社概要や沿革に目を通してみても、「オーケーストア」どころか「ストア」という文字すら出てこない。

1967年の会社設立以来(創業は1958年)、オーケーはずっとオーケーのままなのである。う~む、謎は深まるばかりだ。



念のため、「オーケーストア」と呼ばれることについてオーケーにも問い合わせてみた。


──オーケーではなく「オーケーストア」と呼ぶ人が多いようです。「オーケーストア」は正しい呼び方?


OK「いえ、正式名称はオーケーです」


──ネットのニュース記事などでも「オーケーストア」と表記されていることが多々あります。あれは不正確?


OK「そうですね、オーケーが正式なので」


──どうして「オーケーストア」という言葉が広まっているんでしょう?


OK「うーん、呼びやすいからですかねぇ……」


・謎

オーケー側も「オーケーストア」という呼び方については把握しているものの、その理由についてはよく分かっていないようだった。誰が最初に言い出したのか? きっかけは何だったのか? 疑問は尽きないが、現時点で真相は闇のままである。

ただ一つ言えるのは、「オーケーストア」じゃなくて「オーケー」だってこと。勢い余ってストアと言ってしまう気持ちも分からなくはないが、公式が「オーケーです」と言っているのだから、正しく呼ぶのがマナーではなかろうか。

知らなかった、勘違いしていたという人は、ぜひとも覚えて帰っていただきたい。

参考リンク:オーケー
執筆:OKの民・あひるねこ
Photo:RocketNews24.