本を売ーるなーらブックオフ~♪ 本・CD・ゲームのリサイクルショップとして日本では知らない者はいないくらいの大手チェーンである。そんなブックオフのある店舗がなぜか海外ネットで話題になっていた。
話題になっているのは英語圏向けに日本の情報を発信するYoutubeチャンネル『Tokyo Lens』の動画。紹介されているのは京急線鈴木町駅にあるブックオフだ。鈴木町駅? 聞いたことがない駅名である。なぜここなのだろうか。というわけで行ってみよう。
・東京と神奈川の県境
品川を越えると、空が開けて都市の毒気みたいなのが薄れる。多摩川を越える時、窓から入る光にちょっとした旅気分を感じた。川崎で乗り換えて、多摩川沿いに進むと2駅で鈴木町駅の表示。住所は神奈川県川崎市であるようだ。
電車を降りると、鈴木町駅はこじんまりとした駅で田舎駅というほどではないけど、ほっこりする何かがある。駅を出ると太い道路が走っていてちょっと海沿い感が漂っているのだが……
駅逆サイドを見るとドン突きに味の素株式会社の正門があって、道路が吸い込まれている。田舎でもなければ海沿い感も気のせいであった。海沿いの倉庫みたいに感じた巨大な建物はよく見たらイトーヨーカドーだし。
・ホゲエエエエ
まあ、何はともあれ道が広いのは良いことだ。東京とは違う景色を満喫しながらテクテク歩いてブックオフのある国道409号線に出たところ……ホゲエエエエエエ!
道、広ッ!! 5車線ある車道はまだ分かるが、歩道がそれと同じくらいの幅を取っているではないか。その気になったら憩えそうなレベル。公園かよ!
・衝撃
川崎にこんな街があろうとは。この辺巨人でも住んでるのか? そんなことを考えながら歩いていたところ、目標のブックオフが見えてきたのだが……
ブックオフも巨人仕様であった。
デッッッッッカ!
ひっっっっっろ!!
全然本売ってねェェェエエエ!!!!
いや、言い過ぎた。最奥まで行ったら本・CD・ゲームコーナーもガッツリあったのだが、その他の売り場面積が広すぎる。
ちなみに、その他って何かと言うと、家具、家電、服、スポーツ用品、楽器などなどなど! 45万円のベースとかブックオフに売ったの誰だよ!?
当方、ミュージシャンだけに、高い楽器をブックオフに売る時の背景を想像したら切なくなった。昔プロを目指していた人が家族に邪魔扱いされて売りに来たのだろうか? それとも家族が勝手に売ったのだろうか。それなりに愛着がある人だったら高い楽器は楽器屋とかネットで売る気もする。
・ブックオフの大型複合店
邪推はさて置き、そんなブックオフの名前は『BOOKOFF SUPER BAZAAR(ブックオフスーパーバザー)409号川崎港町』。この店の出店時のリリースによると、BOOKOFF SUPER BAZAARはブックオフの中でも大型複合店の規格で、川崎港町店は総売り場面積が神奈川県内最大の店舗らしい。
海外ネットでも「デカくて商品量が多くワクワクする」という声や「その割に陳列が綺麗」という声があがっていた。楽器とか家電はハードオフというイメージが強かったので、こんなブックオフがあったのかという気持ちでいっぱいである。
売り場面積が広いから結構大物も置いているし、ウィンドウショッピングするだけでも楽しいこの店。おそらく、近所の人にとっては当たり前の存在なのだろうが、これまで住んできた街に普通のブックオフしかなかった私にとっては感動がヤバかった。
鈴木町駅周辺の雰囲気も含めて、知ってるつもりの日本にも知らない場所っていっぱいある。一歩一歩に感動しつつテクテクテクテク歩いていこう。重い荷物は持たないで。
・今回紹介した店舗の情報
店名 BOOKOFF SUPER BAZAAR409号川崎港町
住所 神奈川県川崎市川崎区港町12-1
営業時間 10:00~21:00
定休日 無休