新型コロナウイルスもだいぶ落ち着き、海外旅行へ出かける方もそれなりに多いハズ。空港から飛び立つ前、後ろ髪を引かれつつ食べるラストグルメは大事にしたいものである。不定期シリーズ『俺の最後メシ』の第5回は「メキシコシティ空港編」をお届けしたい。
過去の4回は日本から飛び立つ際の最後メシをお届けしてきたが、日本へ帰る間際の最後メシもおろそかには出来ない。例えばメキシコで “ラストメキシカン” が食べたいなら、メキシコのファミレス「WINGS」がオススメだ。
・WINGSだらけ
タコスやブリトーに代表されるよう、日本でも馴染みの深いメキシコ料理。一方で「サボテンのスープ」や「モーレポブラーノ(チョコレートと唐辛子のソースの料理)」など、日本での知名度はさほど高くない料理も多い。
街中にいるときは、ガイドブックやネットを駆使してお目当ての店に行けばいいが、空港となるとその選択肢は限られてくる。そんな時にオススメなのが空港内にあるメキシコのファミレス「WINGS」だ。
メキシコシティ国際空港の中には、確認できただけでも4軒の「WINGS」があり、そのほとんどが24時間営業。むしろ「WINGSばっかりやん!」と感じてしまうほど、メキシコシティ国際空港はWINGSだらけであった。
・日本よりは高いけど
そのWINGSのメニューはタコスなどの「メキシカン」と、ハンバーガーなどの「アメリカ料理」がほとんど。日本のファミレスようにラーメンや和食などは取り揃えられていない。逆にメキシカンは一通りのものが食べられる。
今回は3人でWINGSに入店し、私は「カンペチャーノタコス」をオーダー。カンペチャーノとは2種類以上の具材が使用されていることを意味しているので、日本語にすると「ミックスタコス(?)」といったところだろうか?
気になる価格は229メキシコペソ(約1878円)で、ドリンクのセブンアップ込みで合計金額は300メキシコペソ(約2460円)……のハズが、スペイン語がわからず「OK」を連発していたところ、アボカドが追加され、結局は380メキシコペソ(約3117円)を支払った。
・ファミレスならではの安心感
お味の方はと言うと「王道のタコス」といった感じで、普通にウマい。「こんなウマいタコス食ったことねえ!」とは全く思わなかったものの「まあこんな感じだよね~」という、安心感のある味わいであった。
やはりWINGSはファミレスなので「絶対に外しはしない」という安心感は非常に大きい。友人たちが頼んでいた他のメニューも「普通にウマい」「感激はしないけど美味しい」とのこと。最後メシにとっては重要な要素なのである。
メキシコシティ国際空港の中にはマクドナルドを始めラーメン店、ピザ屋、高級メキシコ料理店なども多くあったが「24時間営業」と「ファミレスならではの安心感」を兼ね備えるWINGSも選択肢として大いにアリと感じた次第だ。
ファミレスなのでテーブルも広く、時間を潰すには最適。バカ高いわけでも無ければ、普通に美味しい料理が提供されるメキシコのファミレス、WINGS。メキシコに行かれる方はぜひ選択肢としてご記憶いただきたい。
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.