5万円以内でアンコールワット(カンボジア・シェムリアップ)まで行けるのか試してみた!【5万円海外旅行】(4ページ目 / 1ページ目はコチラ


【3日目】カンボジア・シェムリアップ(アンコールワット)

早起きして宿を出た。アンコールワットまでの移動手段を探すためだ。

事前調査によると、安いし楽だしで「電動自転車」が良い感じらしい。1日10ドルくらいとのことだが……


しばし歩いて、突如めんどくさくなった。有名な電動チャリのレンタル屋さんが、思いのほか遠かったというのもある。そこで、とりあえず宿に戻ると……


3ドルでママチャリを借りられると! マウンテンバイクは6ドル。バイクは13ドル。レンタル屋さんに返却する手間も省けるし、宿の自転車でいっか……と相なった。

でも、そもそもアンコールワットまでママチャリで大丈夫なのか? 宿の主人に聞いてみると、「ゆっくりだけど、行けるよ!」「安全だよ!」と太鼓判。


主人の言葉を信じ、ママチャリを1日レンタルすることに。価格は先述の通り3ドル(447円)だ。事前にメンテもしてくれたし、鍵も貸してくれた。

まぁでも、Googleマップで調べてみると、宿からアンコールワットまで7kmちょっとしかないし、7kmくらいならジョギングで走ってる距離だし大丈夫っしょ!



そしていざ街中に出てみると──


マジかよ!!!!!!!


自転車専用道路がある!!!!!


とりあえずはアンコールワットのチケットセンターに向かい、37ドル(5509円)で「アンコールパス(1日券)」をゲット。高い……けど、仕方ない。


そしてその後もスイスイと平坦な道をママチャリでスイスイと気持ちよく走り、


出発から1時間チョイでアンコールワットに到着してしまったのであった! メチャメチャ楽じゃん!! マウンテンバイクでもなく、ママチャリで十分じゃん!!

「ゆっくりだけど、行ける!」、「安全!」。宿の主人が言っていたことは本当だった。むしろ、ゆっくりと景色が楽しめるし、ママチャリで正解だったかも。



そんなこんなで──


アンコールワット観光!


その後、そのあたりの売店で、水(1000リエル=36円)とコーラ(3000リエル=109円)を買って休憩してから、


せっかくなので……


バイヨン寺院!


さらに調子に乗って「タ・プローム」に行こうとしたところ、Googleマップが案内した道は……


とてもママチャリでは突破できないようなオフロードであったが……


なんとか根性で走破し、タ・プロームへと到着。なおママチャリでキツかったのは、この「Googleマップが示した近道のオフロード」だけだった。



20年ぶりのタ・プローム。


あの時はガイドのカンボジア青年に撮ってもらったけど、今回は1人、三脚を立ててタイマーで撮った。


20年前のあの時と同じ木の下で記念写真を撮った。


この20年、いろいろあった。


シェムリアップも、いろいろあったんだろう。


いつか首都プノンペンにも行きたいな……。


宿に帰った私は、まずは冷たい水(1000リエル=36円)とコーラ(3000リエル=109円)を飲みたいと思い、宿の隣の「何でも屋さん」でそれらを購入。


この時点で、残りは2265円。正直、もうかなりキツい戦いだ。



その後、帰るための「バンコク行きの移動手段」をリサーチした。


まず宿の近所の旅行代理店では32ドル(4794円)との返事。


続いて、昨日、バスターミナルから2ドルで宿まで運んでくれた日本語を操るトゥクトゥク運転手にも聞いてみたところ、25ドル(3745円)で手配できると。

しかし、信頼のおける宿の主人にも聞いてみると、なんとこれまでの最安17ドル(2547円)で手配できるという。宿まで迎えに来てくれるとのことなので、お願いすることにした。


──と、ここでついに、2265円−2547円=マイナス269円、つまり5万円を超えてしまったのであった。できる限りのことはやった。円安だし、しゃーない……。


精魂尽き果てた私は、遠出する気力も残っておらず、これまた宿の隣の「何でも屋さん(レストランも兼ねる)」で夜ご飯を食べることに。


注文したのは「フライドライス(2.75ドル=411円)」と、豪勢に「バナナシェイク(2.5ドル=374円)」。予算オーバーは置いといて、目的地に辿り着けたお祝いだ。


チャーハンはベチョベチョでイマイチだったが、バナナシェイクは美味かった。そういえば20年前のカンボジア滞在時も、バナナシェイクをよく飲んだ。


これにて残高はマイナス1054円。あとは日本に帰るだけなので、ここからはポンポンと最後まで進んでいきたい。



【4日目】カンボジア・シェムリアップ → タイ・バンコク

午前7:30。約束の時間ピッタリに、宿までミニバスが迎えに来てくれた。その後、いくつかの宿で乗客をピックアップし、国境の街ポイペトへ出発。


トイレ休憩は2回。朝ごはんがわりにドーナツ(1ドル=149円)と、コーラ(1ドル=149円)を腹に入れる。そして出発から3時間後の11時半ごろ……


国境の街ポイペトへと戻ってきた。行きと同じくカンボジア側のイミグレ → タイ側のイミグレを通過して、タイ側のアランヤプラテートに戻ってきた。


またも行きと同じく「Star☆Plaza」ってビルの前の食堂でお昼休憩。海鮮丼(50バーツ=203円)っぽいものを食べた。これにて残高はマイナス1601円。


そして出発から11時間後の夕方18時30分、ミニバスはカオサンロード近辺のスターバックス前に到着した。まさに出発した場所に帰ってきたのだ。



帰りの飛行機は明日の早朝5時出発なので、まだ半日ほど時間がある。とりあえずその辺の麺屋さんに行き「バーミーヘン / 汁なしタイ風ラーメン(50バーツ=203円)」で夜ごはん。


そして行きと同じく、たったの60バーツ(244円)で乗れる「S1バス」でスワンナプーム空港まで戻った。あとは本でも読みながらフライトを待つだけだ。


というわけで、最終残高はマイナス2002円。5万円でアンコールワット観光することはギリギリ不可能だったが、円高じゃなければ……という思いはある。


ちなみに、旅行前にいろいろとリサーチしまくったことと、私が体験したことでは、かなりのズレがあったことも付記しておきたい。その内容をまとめると、


・国境乗り換えアリの安いミニバスでも、安心して快適な国境越えができる。


・シェムリアップ到着地のトゥクトゥクも、冷静に堂々と交渉すればボラれない。


・街からアンコールワットまでは、自転車専用道路があるので自転車でも余裕。


──以上、3つである。アンコールワット観光の参考にしていただきたい。


今回もまた、良い旅だった。


アンコールワット、また20年後に。


オークン・チュラン(どうもありがとう)。


執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

▼動画もあるぞ


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