2023年10月11日にサイゼリヤのグランドメニューが改訂された。事前のプレスリリースより、SNSでは長らく姿を消していた生ハムが復活したことが大きく注目されていた。

しかし今回の改訂による変化は多岐に及ぶ。公式HPのグランドメニューを見る限り、4種類ものパスタに “NEW!” のマーク。ハンバーグのソースも変わったとか。これは試してみるしかないだろう。

・赤い粉

ということで埼玉某所にあるサイゼへ。順番にサラダからいこう。リリースでは「小エビのサラダ」が紹介されており、香りと彩りが良くなったと書かれている。

しかし、お店で詳しく変わった点を聞くと、「小エビのサラダ」に限らず、サラダ全種に赤い粉が追加されたのが最も大きな変化だと告げられた。


ほう、赤い粉とな? メニューの写真を見ると、確かにどのサラダにも赤い粉がかかっている。正体はパプリカの粉とのこと。


マジで彩りが豊かになっている。しかし、粉末にされたパプリカが、どのくらい香りや味への影響力を持っているのかは未知数だ。

今回は私が最も食べ慣れている「チキンのサラダ(350円)」の、ドレッシングをオリーブ&ビネガーに変更したものをオーダー。


こうしてみると、唐辛子パウダーがかかってるかのごときビジュアル。辛そうに思ってしまう人が続出しそうなことを見越しての、メニューでの辛くないという注意書きだったのだろう。

食べてみると、パプリカパウダーはけっこうな戦闘力を持っていることが発覚! パプリカフレーバーがサラダの味にキレと締まりをもたらしている。

これはいい。サラダのウマさが1.3倍くらい上昇した気がする。大規模な味変ではなく、おなじみの味がエンハンスされた感じなので、これは広く受け入れられるに違いない。



・生ハム

続いては前菜だ。復活した生ハムは、スペイン産のハモン・セラーノ。お値段320円。


そして、密かに実装されていた「モッツァレラトマト(280円)」。


どちらも単体で食べてもいいが、やはりワインと共にいくべきだろう。あるいはミニフィセルと合わせてサンドイッチをDIYするとか、そういう使い方もできそうだ。



・パスタ

続いてはパスタ。失われし「パルマ風スパゲッティ(400円)」の帰還と、「小エビのタラコソース(540円)」の登場。そして「スープ入り塩味ボンゴレ(500円)」は寒い季節恒例のやつだろう。


まずは久しぶりのパルマ風をチェック。


塩漬け豚の荒々しいウマさ。濃厚な塩気と豊富な脂による、分厚い味わいだ。パンチェッタの風味は、やはりパンチェッタでなければ出せない。


そして「小エビのタラコソース(540円)」。


これは、既存の「小エビのサラダ」とかの小エビを、「タラコソースシシリー風」にブチ込んだような感じ。

アツアツのパスタに対し、小エビが冷たいのと、小エビの水分で全体的に味が薄まるのが気になった。

ちなみに今のサイゼには小エビの入ったメニューが5種類くらいある。サイゼを侵略する小エビ。余ってるのだろうか。



・ハンバーグ

そしてハンバーグだ。リニューアルされて、ソースが変わったという。味の変化を探るために「ハンバーグステーキ(400円)」をオーダー。


違いは口に入れて0.5秒くらいで察せられた。一連の新メニューやリニューアルの中で、最大の変化かもしれない。


今までは醤油ベースの「ガルムソース」だったのが、これからは「特製デミソース」になるのだという。

デミソースはこれまでと全く違う、マイルドで大人しい味わい


ウマいことはウマいが、味わいが従来とは全く異なる。賛否が分かれるに違いない

聞くと、サラダのようにソースを変更可能だそうだ。今までの味わいが好きだという方は、注文の際にガルムソースを希望する旨を注文用紙に書き込めばいいとのこと。

とりあえず新しい「特製デミソース」版の味を試してみてから、どちらの派閥につくか決めるといいだろう。

参考リンク:サイゼリヤ
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.