当サイトではかねてからシリーズ「サイゼリヤの裏メニュー」をお届けしているが、そろそろ読者のみなさんも「アーリオ・オーリオ」のポテンシャルの高さに気付いてきた頃だろう。299円とは思えぬコスパの高さは、サイゼリヤでも最上位ランクに位置付けられるハズだ。
これまで「ディアボラ風スパゲティ」「サラダ風スパゲティ」「和風スパゲティ」をご紹介してきたが、今回は第4弾『焼きナポリタン』をお届けする。結論から申し上げると『焼きナポリタン』も激ウマ! ただし、これを焼きナポリタンと呼んでいいものなのかは疑問が残るところだ。
・サイゼリヤン篠宮プレゼンツ
今回もサイゼリヤの裏メニューを教えてくれたのは、サイゼリヤを愛し、サイゼリヤに愛された男 “サイゼリヤン篠宮” である。さすがにもうネタ切れかと思いきや、篠宮いわく「アーリオ・オーリオの可能性は惑星レベル」とのことである。言っていることがよくわからないが、とにかくまだネタはありそうだ。
さて、今回の裏メニューは『焼きナポリタン』である。単純に考えれば、鉄板でアーリオ・オーリオを焼くのかと思いきや、そうではないらしい。さらに言えば、ナポリタンに必要不可欠なケチャップ味をどうするのかも気になるところだ。
「これだから素人はイヤですね……。“焼き” と聞いただけで鉄板を連想するなんて、想像力が乏しいと言わざるを得ません。ケチャップについても同様です。サイゼリヤはもはや宇宙だという事実を忘れないようにしてくださいよ?」
サイゼリヤはもはや宇宙──。一瞬、名言っぽく聞こえてしまうところだが、冷静に考えるととんでもないカマシである。とはいえ『焼きナポリタン』の正体は非常に気になるので、篠宮と一緒に近所のサイゼリヤに出かけることにした。
・フリウ風フリコをオーダー
篠宮が注文したのは、ご存じアーリオ・オーリオ。そしてもう一品は「フリウリ風フリコ」だ。「フリウリ風フリコ」を簡単に説明しておくと、マッシュポテトにチーズをのせて焼いたメニューで、こちらも価格は299円。味わいもアーリオ・オーリオと同じく、非常にシンプルである。
アーリオ・オーリオとフリウリ風フリコ。どちらにもケチャップの気配はなく、さらに言えば “焼き” の要素も見当たらない。しかし、篠宮はアツアツの「フリウリ風フリコ」に、アーリオ・オーリオを迷うことなく突っ込むと、そのまま混ぜ始めたではないか。
「これが焼きじゃないですと? あなたの目は節穴ですか? フリコはオーブンで焼かれていますよね? つまり耐熱皿も焼かれているワケです。その耐熱皿にアーリオ・オーリオを入れたら……当然焼いていることになりませんか?」
・ケチャップ味は……
少々……いや、かなり強引な気もするが、焼きについてはいいだろう。だがしかし、ケチャップ味についてはどうするつもりなのか? そう告げると、ニヤリとした篠宮が取り出したのはまさしくケチャップ。ついに篠宮は掟を破り、調味料を店内に持ち込んでしまったのだろうか?
「失敬な。ケチャップは言えば店員さんがくれるんですよ。ほら、和風スパゲティのときにしょう油を持ってきてくれたでしょ? あれと同じです。テーブルに設置されていないだけで、サイゼリヤはまあまあ調味料が充実しているんです。ね、宇宙でしょ?」
ケチャップを投入し、さらに混ぜ続ける篠宮。いわく、ケチャップは2つがベストだが、濃いめの味付けにしたい人は3つ入れても良いそうだ。正直、見た目はそこまでお上品ではないが、食べてみてビックリ仰天! こ、これは……ウマい!!
・激ウマだった
最大の特徴は食感で、パスタに絡みついたマッシュポテトが “もっさり” とした口当たりを実現している。味わいはマイルドだが、食感はヘビー級。思えばナポリタンとポテトサラダの相性の良さは折り紙付きだから、アーリオ・オーリオとフリコが合わないハズがなかった。
個人的には「焼きナポリタンではない」と感じた次第だが、それでも激ウマであったことは素直に記しておきたい。特にあのもっさりとした食感は他に代わるものがないため、クセになる人も多いのではなかろうか。
とにもかくにも、またもアーリオ・オーリオを使った激ウマメニューが誕生してしまった。ここまで来ると篠宮の言う通り「サイゼリヤはもはや宇宙」なのかもしれない(適当)。
参考リンク:サイゼリヤ
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.