新旧含めて膨大な食料品が並ぶカルディ。珍しい商品ばかりが並ぶので「何か欲しいけど、いったい何を買えばいいのか分からない」状態になることもしばしば……。

というわけで、片っ端からカルディの製品を試してみよう……というのが本企画「気になるカルディ」である。目指せカルディマスター!

第3回で取り上げるのは「アップルパイバター」(税込429円)である。前々回「モンブランバター」でちょっと痛い目にあったのに、また〇〇バター。今度はリベンジなるか?

・「アップルパイバター」

以前紹介した「モンブランバター」に引き続き、スイーツの名前を冠したバターである「アップルパイバター」。アップルパイなんてなんぼでも食べたいですからね。

大きく違うのは、前回の激甘だった「モンブランバター」は瓶入りのジャム状だったのに対して、「アップルパイバター」はマーガリンのようなケースに入っている点。お店で置いてある場所も違っていてジャムコーナーではなく、こちらは要冷蔵なので冷蔵ケースに入っていた。

そもそも、大ヒットした「ぬって焼いたらメロンパン」や「ぬって焼いたらカレーパン」など、カルディは塗って焼く系が得意分野である。「アップルパイバター」も当たりであれ……!


・中身はどんな感じ?

というわけで中身をチェック。容器はまさにマーガリン系。

蓋を開けると……よかった、ちゃんとバターっぽい見た目だ!!

パッと見は薄茶色の泥パックみたいな色で写真映えはしないんだけど、シナモンがたっぷり入っていてスイーツっぽい香りがする。

冷蔵庫から出したてでも、なめらかに塗れる柔らかさなのも嬉しい。

そのままペロッと舐めてみると、甘さや酸味は思ったほど強くなくて、バターの塩気すら感じる、かなりバター寄りの食感! これは期待できるんじゃないの!?



・パンに塗っていくぞ

パッケージに紹介されている通り、6枚切りの食パンにちょっぴり切れ目を入れて、パンに「アップルパイバター」を塗ってから焼く。

適量がよく分からないので最初はちょっと少なめに塗ってみた。

焼き上がりがこちら。焼き立ては、シナモンとりんごのとってもいい香りなんだけど……


美味しそうに映すのが難しい!


塗ってるときは気づかなかったけど、よく見ると、りんごの果肉も入っている。

ひとくち食べると……


バターの風味とともに、じゅわっと優しい甘さと酸味が広がってウンマ〜〜〜〜〜〜!!!


アップルパイそのものってほどの激甘じゃなくて、バターが前に出て、食パンにほのかに甘みと酸味がつく感じがめっちゃ美味しい……。

これこれ、〇〇系バターに求める旨味はコレなのよ……。


ただ、チビチビ使うより、思い切った量(大さじ1.5くらい)をパンに塗ったほうが美味しいと思う

6枚切りの食パンを指定されていたのも納得。たぶん4枚切りみたいな厚いパンだとちょっと風味が物足りない。

最初は「こんなに使い切れるかな?」と思ったけど、甘さがくどくない分、余裕で1箱消費できると思う。毎朝コレ食べたいわ……。


ていうか、食べるたびになにか懐かしい記憶を揺さぶられると思ったけど、コレあれだ。

アラフォー世代には懐かしい「トッピー」のハニーアップル味を、もっと上等にしたような味がするんだ!

覚えてるかしら、90年代後半に篠原ともえさんがCMしてた、パンにかけるふりかけみたいな「トッピー」のこと……。あれが好きだった人は間違いなく「アップルパイバター」も好きだと思います。


・さらに

パン以外だと、クラッカーに塗るとか、ホットケーキに使うのがオススメらしい。

他になんか使いみちないかな〜と思って、思いついたのが……

甘みが足りなかった焼き芋に塗って食べる方法。

コレをやると、ハズレの焼き芋が「らぽっぽ」の芋が入ったアップルパイみたいな風味になるのだ。



・忖度ゼロでジャッジ

率直に結論を言うと……圧倒的に買い。パンになにか塗りたいけど、ジャムほど甘いのは好きじゃないって人には特にオススメ。シナモンとバターの香り、ジュワっとしたアップルパイの風味が、飽きずに食べられるのですよ。

1点気になるのは、公式通販サイトに「アップルパイバター」が載っていないこと……。なくなり次第終了の商品とかなのかも? 見かけたら買いですぞ。特に「トッピー」の幻影を探して求めてる人は試してみてほしい……!


【忖度ゼロ評価】
珍しい度 ★★★☆☆
買い指数 ★★★★☆


執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.

▼原材料で一番多いのもバター。まごうことなきバター寄りのスプレッドです!