宇宙で働く人はもちろん食べ物を食べる……が、彼らが食べるものは僕らと結構違う。無・微重力下では普通の食べ物だと食べにくいので、様々な工夫がなされている。調理も食べ方も違うヤツもある。

というわけで、「宇宙のパン」というものを手に入れたので、試食してみたいと思う。

東京都江東区にある日本科学未来館では様々なモノが売っていて、宇宙食に昆虫食、石などなど科学に関するものがいっぱい置いてある。昆虫食はさすがに手が出せない(出したくない)ので、気になった宇宙食に。

そんで買ったのが、この「宇宙のパン チョコレート味(691円)」。ふんわり焼き立てをそのまんま缶に詰めたようだ。実のところ買った時にこの文章読んでなくて、てっきり乾パン的な何かかと思った。どおりで振っても音がしない。

なんとスペースシャトルでも使用されたパンらしいよ。当時の乗組員達もこれと同じやつを食べてたのか。


原材料的に普通のパンだ。普通のパン。ちなみに僕はムスリムなのだけど、このパンが豚肉を含む製品と共通の設備で製造されてる事実は一旦忘れることにしたい。


長期保存可能な柔らかいパン。もふもふのパンを缶に詰めるのか、それはそれで新鮮だ。


開け方は普通にプルタブを引っ張って開ける。缶切りを用意しなくても済む。



さてさて開いてみようか。

プシュー


コンニチㇵ

中には乾燥剤と紙で包まれたパンが。


たちこめるチョコレートパンの匂い、と少し不思議な香り。確かにこれはパンだ。


紙を引っ張るとパンごと出てくるので凄く良い。てかパンめっちゃふんわりしてるけど。


食べて見るとあら不思議、チョコレートパンだ。パンの味がする。



・まとめ

パンだ、ものすごくパン、普通のパン。皆が普段食べてそうなパン

正直なんか凄いのが味わえるのかと思ったんだけど、思った以上に普通だった。いや、逆に言えば、宇宙でも普通のパンが味わえるんだぞ、それはそれで凄いじゃないか。

というわけで、そんな感じだ。お値段は普通のパンの数倍以上であるが、缶に入ったふんわりパンを食べられる機会ってそうないだろう。とにかく挑戦してみてくれ。

ちなみに日本科学未来館では多数の宇宙食が置いてあるので、もしも気になったら満足するまで見て回ってから買うのもいい。宇宙食の他に昆虫食もあるから、食べてみたいって方はぜひ!

というわけで、Sampai Jumpa Lagi!!

参考リンク:日本科学未来館
執筆:アキル
Photo:RocketNews24