現在、バーガー業界で「月見戦争」が展開されている。最大手のマクドナルドをはじめ、ロッテリアウェンディーズファーストキッチンなどが死闘を繰り広げている状況だ。

そして2023年9月13日、遅ればせながらもモスバーガーが参戦! しかも、昨年人気すぎて2週間で販売中止になってしまった『月見フォカッチャ(580円)』で勝負を仕掛けてきた。同時に『バーベキューフォカッチャ(510円)』も再販され、「秋の限定メニュー」として登場だ。

私(耕平)は自称モス好きであるにもかかわらず、実は「フォカッチャ」を食べるのは初めて。「そんなことじゃ、モス好きを名乗る資格はない!」と自分を戒める意味で、今年は販売日初日にお店を訪問。さて、その実力はいかがなものか……? 

・歴史ある「フォカッチャシリーズ」

今回再販された2種のメニューは、いわゆる「フォカッチャシリーズ」と呼ばれている。あまりモスに足を運ばない人には、馴染みが薄いのではないだろうか? というのも、モスと言えば定番メニューである「モスバーガー」はもちろん「モスライスバーガー」、「とびきりハンバーグサンド」が主力メニューとして思い浮かぶところだからだ。


しかし、「フォカッチャシリーズ」はなんと2000年から販売されていたというのだ。毎年定期的に販売されるわけではないらしいが、それでも今年で23年目。過去には「コロッケフォカッチャ」「メンチカツフォカッチャ」などもあったらしい。

そして『月見フォカッチャ』は、昨年の秋に売れすぎて2週間で販売休止という異例の事態を引き起こしたメニューだ。それが再販ともなれば期待しかない! そんな感情を抑えきれず、販売日当日にお店に足を運んだ。


この『月見フォカッチャ』のキャッチフレーズは「もちっ パリッ とろっ」


この擬音が食欲をそそる……。そして平日限定として、「昼割セット」のラインナップにもトップに掲載されていた。


・初めてモスで食べるフォカッチャ

店内に入り、さっそく『月見フォカッチャ』と『バーベキューフォカッチャ』の両方を注文。待つこと10分、メニューが運ばれてきた。


まずは『月見フォカッチャ』を見ていこう。


このメニューの特徴の一つ「オリジナル馬蹄型ソーセージ」が、フォカッチャのサイズからいい感じでハミ出ていながらも見事にフィットしている。そしてバーベキューソースの上にそびえ立つ半熟卵。


「オリジナル馬蹄型ソーセージ」を取り出すと、このメニューにしか合わないであろう華麗な ”U字” を描いている。


一方、『バーベキューフォカッチャ』の方を見てみると……


『月見フォカッチャ』とほとんど原材料が同じに見えるが、バーベキューソースの量が目立つ。


・いざ実食!

それでは実食に移る。まずは『月見フォカッチャ』をガブリ!

おー、なるほど。


たしかに「もちっ パリッ とろっ」が一口で広がってきた。加えてバーベキューソースの味と半熟卵のまろやかさが絶妙なバランス。たしかにこれは美味い。


しかも嬉しいのは、どこを食べてもソーセージがちゃんと口に入るように作られていること。


最後の一口まで、同じ三位一体の味が楽しめた。


次に『バーベキューフォカッチャ』を口に運ぶ。

うん、美味い。


とは言えど、『月見フォカッチャ』の半熟卵が無いバージョンだったりする。それ以上でもそれ以下でもない。まぁ、半熟卵がなくても普通に美味いのはたしかだ。


そして、アッという間に完食。

「月見戦争」にフォッカチャで勝負を仕掛けてきたモスバーガー。そして『月見フォカッチャ』の「もちっ パリッ とろっ」が備わった美味さは本物だった……と思う。


こういうと少し歯切れが悪いかもしれないが、正直な感想として昨年大人気がゆえに2週間で販売中止になったくらいの美味さか……と問われると、個人的には「そこまでか?」と感じた次第だ。

いや、間違いなく美味いのだが、どこかで食べたことがあるような……という味だった。それが何だったか思い出せないが、新鮮さが自分の中で芽生えなかったというのが率直な感想だ。

ただ、これはあくまで個人的な意見である。もちろん注文して後悔することはないだろうと自信を持ってオススメできるメニューなので、また早期販売中止という事態を招く前にぜひ食べてみて、そして自分の舌で評価してみてはいかがだろうか?

参考リンク:モスバーガー 
執筆:耕平 
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]

[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]