2023年9月6日より、全国のコメダで月見系メニューの提供が開始された。コメダの月見と言えば、去年大暴れして話題を独り占めにした「フルムーンバーガー」。

今年も続投するようで、バーガーの新作は無し。新作として投下されたのはシロノワールやクロネージュ等、甘味の新作だ! ちょ、待てよ。よく見ると全然玉子じゃねぇぞ。

・4種

ということで、今年の新作は全4種。


「お月見シロノワール パンプキン(780円~840円 / ミニサイズ580円~640円)」、「お月見クロネージュ パンプキン(680円~740円)」、「お月見ジェリコ マロンショコラ(640円~880円)」、そして「お月見オーレ マロンショコラ(590円~830円)」。

何ということでしょう。マックやケンタ、ロッテリア等、多くのファストフードチェーンが玉子をメインにした新作を月見戦線に投入(予定)するなか、コメダの玉子属は続投の「フルムーンバーガー」のみ。

注目の新作は、全4種とも玉子要素が皆無! 武器はパンプキンとマロンというまさかの一手だ。

黄色っぽければお月見的な、あまりにも乱暴なパワープレイを感じる。もはや月見に対するDVだろこれ。

というか、マロンはともかく、パンプキンと言えば10月末のハロウィンで最も輝く要素では?

聞くと、パンプキン2種は10月上旬までを予定しているそう。お前、本当に9月上旬からその手札を切ってしまってええんか? 

去年いきなりバカでかい目玉焼きを引っ提げ、全力で月見バーガーに乗っかって荒らしまわったというのに、翌年には「月見=玉子」という不文律をガン無視するムーヴ。やりたい放題である。



・シロノワール

まあでも美味けりゃ何でもいいと思うので、落ち着いてレビューしていこう。まずはシロノワールから。いつもはノーマルサイズをお見せしているが、今回は品数が多いため、ミニサイズな点に注意していただきたい。


見るからに粘度の高そうな黄色いソース。パンプキンだ。トッピングは かぼちゃの種(パンプキンシード)。全力でカボチャを表現してきている。きっとコメダ社内では月=パンプキンなのだろう。多様性。


トップに鎮座するのはいつものソフトクリームで、その上からカラメルソースがかけられている。

食べてみると、まあまあビジュアル通りにパンプキンプリンっぽい風味。口の中は完全にハロウィンですね

モノとしてはけっこうイケている。パンプキンのソースの仕上がりが とてもこってりしていて、ねっとりと甘い


・クロネージュ

そのねっとり感と濃厚な甘さ的に、クロネージュのココアバウムとの相性も良好!


いつもは味のまとまりの良さからシロノワール派なのだが、今回はクロネージュの方が好きかもしれない。

どちらにせよ甘さがかなり強めな仕上がり。お月見シロノワールを通常サイズでオーダーする場合は、相応の覚悟をしておいた方がいいだろう。



・ジェリコとオーレ

続いてはお月見版のジェリコとオーレ。マロン要素を備えて登場だ。


こちらはいよいよ黄色っぽさすらも控えめ。ジェリコの茶色が、若干黄みがかっていると言えなくもない程度。どの辺が月なのかについては、もはやコメダにしかわからない

飲んでみると、どちらもトップ部分のホイップクリームがコッテコテだ! とにかく甘さに全力投球……かと思いきや、オーレもジェリコも、コーヒー成分はわりとビター。

どちらもマロンは後味にフワッと香る感じの控えめな主張。普段とはやや違った味わいのコーヒー成分が欲しい方向けといった感じだろうか。

1点間違いないのは、どちらにしろシロノワールやクロネージュとセットで頼むと、ボリュームか甘さか、もしくはその両方の値が限界突破するということだ。自分の許容量をよく把握したうえで、お楽しみください。

ということで、コメダの月見。あまりにも月の解釈が自由すぎると言わざるをえないラインアップだった。それぞれモノとしてはウマいので、是非食べてみてくれ!

参考リンク:コメダ珈琲店
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.