私(佐藤)は自販機が好きだ。コロナ以前から、自販機をチェックするのが日々の日課。もはや趣味のひとつと化している。とくにローカル自販機を探索するのが好きで、初めて訪ねる土地に行くと、必ず自販機を探してしまう。

最近も横浜市鶴見区を訪ねたところ、「おきなわドリンクコーナー」と名乗る自販機を発見した! 商品ラインナップを見てみると、想像以上に沖縄でビックリした!

・かなり沖縄

実は事前に、鶴見区に興味深い自販機があることを確認していた。その場所はJR鶴見駅から徒歩約20分。鶴見川の南側に位置する仲通り商店街の地域に、ちょっと変わった品揃えのものがあるらしい。


潮鶴橋を渡って潮風大通りを南下。仲通りを東に進んでいくと、それはあった。


「株式会社おきなわ物産センター」の倉庫と思われる建物の前、左側の自販機が今回の標的(ターゲット)だな。


商品を見ると、いきなりルートビア!! クセのあるニオイゆえに「飲むサロンパス」の異名を持つアレだな。そして上段にはグァバジュース、下段にはマルマサの黒糖玄米と、ミキドリンクのウコン入り。それにUCCのレモンティードリンク。


さらに右側を見ると、バヤリースオレンジにシークワーサージュース。それから沖縄でお馴染みのミネラルウォーターのパイウォーター。下段には飲む極上ライスミキと伊藤園の充実野菜ゴーヤミックスとなっている。沖縄してるなあ。めっちゃ沖縄だ


ふと見ると、これらの商品の販売を行うおきなわ物産センターが見えた。ヨシ、飲み物と沖縄土産を買ってかえって、編集部のみんなに「沖縄行ってきた」とウソぶいてやろう



・高級珍味「豆腐よう」

ということで、購入したのはドリンクを含む全5品である。


まずは沖縄お菓子の代表格「ちんすこう」の詰め合わせ(税込450円)。ちんすこうはとてもメジャーなので今さら説明するまでもないだろう。ザクザクとした食感がワシャ好きだ。


そして、「豆腐よう」(4個入り:税込1080円)。これは沖縄の高級珍味のひとつで、真の酒好きが好むツマミとして知られており、私は20代の頃に1度だけ味わったことがある。あの時は友達が沖縄で買ってきたんだっけなあ。まさか横浜で買えるとは思わなかった。


島豆腐を米麹・紅麹・泡盛で発酵熟成させたもので、この商品はブランデーも用いられている。大変香りが強く、ニオイにクセがあるので好まない人もいるかもしれない。ちなみに赤いのは、紅麹に漬け込むためだ。


味はチーズを思わせるようなコクのあるふくよかな味わいで、豆腐とは思えないほどクリーミーだ。つまようじで削るようにしてチビチビつまみつつ、酒を飲むのが良いらしい。あいにく私は酒好きではないが、これは好きだ。



・沖縄限定ゴーヤミックス

自販機で買ったのは、A&Wの「ルートビア」(税込190円)。


コーラみたいな褐色だけど、炭酸はそこまで強くない。飲むサロンパスとはよく言ったもので、湿布を思わせる香りがとっても印象的だ。サロンパスのニオイだと思うと、ますますサロンパスに思えてきてしまう……。


そして飲む極上ライス「ミキ」(税込180円)。


うるち米・大麦・もち米が主原料でなおかつ砂糖が入っている。味はめっちゃくちゃ甘い! ドロリとした液体で、「飲む」というより「食う」に近い、ヘビーな喉越しだ。屋外で動き回って汗だくになって喉がカラカラの時に、「コレ飲んで」と渡されたらブチギレるかもしれない。甘酒のつもりで飲むとちょうど良い


最後に「充実生活ゴーヤミックス」(税込150円)。これは沖縄限定商品、それが関東で買えるなんて素敵ね。


色は見るからに苦々しい感じだけど、飲むと爽やかでサッパリとした飲みごたえである。ゴーヤの苦さはあるけど、レモンの酸味とりんごの甘味が強いため、飲みやすくてウマい。


ということで、ここに来れば沖縄限定商品も買えることがわかった。

さて、編集部にこれらを持ち帰った際に「沖縄行ってきた!」と主張してみたが、編集部のあひるねこに「そうですか」と一蹴されてこの話は終わった。安易なウソは自分の信頼を下げるだけなのでやめておこう。みんなも気をつけてくれよな!


・今回訪問した店舗の情報

店名 おきなわ物産センター
住所 神奈川県横浜市鶴見区仲通3-74-14
時間 10:00~19:00
定休日 正月三が日

参考リンク:おきなわ物産センター
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24