究極のグルメと言えば『美味しんぼ』。漁港や料理人など末端に異常に強いコネクションを持つ山岡士郎の究極は、手軽に口にできないようなものも多いが、本当の究極っていうのはもっと身近にあるのかもしれないな。
そんなことを思ったのが、海外ネットで話題となっている動画を見た時である。英語で「究極の日本食」と題されたこのショート動画。あくまで食べ物を紹介する内容で動画内で店名は説明されていないが、見ていたら店の見当がついたので行ってみた。
・このタッチパネルは
海外ニキが日本食を紹介するYoutubeチャンネル『Japan Eat』が公開している「日本の究極の食べ物」動画。海外の視聴者からは「これめっちゃうまそうだな」という声のみならず「ここなんていう店なの?」というコメントも見受けられる。
食べ物自体を紹介する内容ということもあり、動画内では店名に触れられていない。しかし、私(中澤)は動画に映ったタッチパネルのメニューから店の見当がついた。
・黄色い看板
確か、この店は職場のすぐ近くにもあったはず。そこで行ってみることにした。店がオープンする黄昏時、雑居ビルの隙間を縫うように新宿三丁目を進む。
あった。雑居ビルを照らすように輝く黄色い看板。マジでこの店なのだろうか。疑念を持ちながらも入ってみたところ、タッチパネルには動画と同じメニュー。間違いない。海外ネットで究極の日本食と話題の店はここだ。って……
トリキやないかーーーーい!
そう、鳥貴族。全国に600店以上を展開する言わずと知れた焼き鳥居酒屋チェーンである。つまり、究極の日本食とは焼き鳥だったわけ。こんな近くにあったんだなあ。山岡もビックリである。
・居酒屋なのに1人でも最高
しかし、確かにトリキはいつ来ても最高だ。もも貴族焼きは柔らかくジューシーだし、皮、レバー、つくねチーズなど焼き鳥系はどれもボリュームがある。キャベツはおかわり自由だし、ふんわり山芋の鉄板焼などのサイドメニュー的なヤツも安定的にウマイ。
何より、それらが全て税込み360円均一というのが嬉しい。この均一価格は何度か値上げされてるけどそれでも安いと思う。特に、メガ金麦とかメガハイボールが360円なのは普通に凄い。飲み会で注文しすぎたと思っても意外と2000円台に収まったりするんだよな。
好きなものを価格差を考えずに食べられるから一時期1人で結構通っていた。グループだけでなく1人でも使い勝手が良いのが普通の居酒屋とはちょっと違うところと言えるだろう。
もちろん、本日ももも貴族焼きは柔らかくジューシーだった。何度食べても飽きの来ないこのウマさ。「たかが焼鳥屋で世の中を変えたい」という鳥貴族のうぬぼれは、確かに究極なのかもしれない。鳥貴族にはこれからもどんどんうぬぼれてもらいたいものである。
参考リンク:Youtube、鳥貴族
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.