突然だが、皆さんは独身貴族に出会ったことはあるだろうか? 単なる独身なら私(中澤)も含めそこら中にいると思うが問題は貴族の方である。貴族はなかなかいないだろ

──と思いきや練馬にいた。しかも、聞けば独身だと言うではないか。まさか日本でガチの独身貴族に出会えるなんて……! せっかくなので、独身貴族にありがちなことを聞いてみたら凄いことになっていた!!

・貴族になった瞬間

話を伺ったのはShinpei Mörishige(シンペイ・モリシゲ)さん。生まれも育ちも東京都練馬区にして、その華麗なる経歴から「練馬の貴族」という名を欲しいままにしている。

モリシゲさんが貴族になったのは小学生の頃。先生に怒られた際、昔の王族のマナーではこうすると言い訳したところ、「ハイハイ、モリシゲ君は貴族だからね」と貴族認定を受けたそうだ

その瞬間からひと時も休むことなくずっと貴族を名乗っているモリシゲさん。まさにナチュラル・ボーン・貴族、略してNBKと言える。そんなDNBK(独身・ナチュラル・ボーン・貴族)にありがちなことはやはりただの独身とは全然違った!


・ガチの独身貴族あるあるその1「全ての女に狙われがち」

電車に乗ったら大抵その車両で1番カッコイイというモリシゲさん。電車に乗った瞬間、車両内の全ての女性の視線が集まってしまうため、女性車掌のケースを考慮して先頭車両は避けているそうだ。


・ガチの独身貴族あるあるその2「鏡に衝撃を受けがち」

スマホデータの大半が自撮りだというモリシゲさん。そんなモリシゲさんは鏡を見る度に衝撃に襲われるのだとか。写っている男が美しすぎて


・ガチの独身貴族あるあるその3「自分に嫉妬しがち」

上記の通り、鏡を見ると衝撃を受けるため、毎朝、歯磨きに長時間を費やすというモリシゲさん。ある日、店に入ったら、そんな自分よりイケメンかもしれない客が奥にいるではないか

悔しくて見ないようにしていたがオーラで分かる。奥にいるのは間違いなく物凄いイケメンだ。そこで逃げるのをやめて話しかけようと近づいたところ、そのとんでもないイケメンの意外な正体が発覚したという。モリシゲさんは苦笑交じりにこう語った。「やれやれ……それは自分自身だったよ。店内を広く見せるための鏡に写った、ね」と。


・ガチの独身貴族あるあるその4「誕生日に実家にバラが届きがち」

もはや概念となりつつあるモリシゲさん。年齢・誕生日・住まいなどパーソナルデータは謎に包まれているが、にもかかわらず誕生日に知らない女性から実家へバラの花束が届いたことがあるという。なお、お母さんは喜んでいたそうだ


・ガチの独身貴族あるあるその5「食べ放題を愛しがち」

1食1食に命を燃やすモリシゲさん。ゆえに食べ放題やご飯おかわりし放題を激しく愛しているという。中でも、いいことがあった日は品川プリンスホテルのビュッフェと決めているのだとか。

モリシゲさんいわく、「大皿に盛るのではなく、ひと皿ひと皿分かれているのが優雅」とのこと。しかしながら、修学旅行とぶつかったら、ローストビーフがLUNA SEAのチケットくらい一瞬でソールドアウトするというから罪深い。


・ガチの独身貴族あるあるその6「本当はマンガ家になりたかった」

話を聞けば聞くほどに我々とは違う独身貴族の日常。気ままなその暮らしは優雅にも思え、「練馬の貴族」と呼ばれているのも頷ける。

本当はマンガ家になりたかったというモリシゲさん。ムーミンとスタジオジブリが好きで、今朝もマンガを描いている夢を見たそうだ。ちなみに、描いていた作品の名前は『乳輪仮面』とのこと。

……おそらく、マンガ家として日の目を見る可能性は限りなく低いと思われる。しかし、替わりと言っては何だが、モリシゲさんが作った音楽は現在日の目を見ているぞ

実は、モリシゲさんはライブハウスで知られるミュージシャン。「貴族」と呼ばれる華麗なる経歴もバンド活動のことである。そんな彼のバンド「Palastleben」は、2022年4月28日デビュー曲とMVを配信リリースしたばかり。独身貴族らしい孤高の雰囲気が漂いまくりなので気になる方はぜひ聞いてみてくれ。

参考リンク:Twitter @KIZOKU_0927
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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