7月から8月にかけて、アツいのは気温だけじゃあない。流星群も激アツだ! 同じ時期に複数の流星群の活動時期が重なるため、とりあえず夜空を見上げていれば、けっこうな確率で何かしら流星が見られる。

もちろん極大の日を狙えば、流星ゲット率は格段に上がる。例えば、2023年7月30日の深夜から、31日の未明にかけてだ! 31日の午前3時頃に みずがめ座δ南流星群と、やぎ座α流星群がピークを迎えるぞ!!

・3つ

しかも、8月に控えている三大流星群が1つ、ペルセウス座流星群の活動時期にも入っている。これはもう、流れすぎて流れ星のありがたみが霧散しそうなくらいの流星ラッシュを期待できそうなもの。

期待値がアップする要因はそれだけではない……! 国立天文台の「今日のほしぞら」によれば、両流星群がピークを迎える午前3時ごろというのは、満月一歩手前まで膨れ上がった月が沈んだ直後(月の入りは東京で午前2時14分)なのだ!!

つまり、往々にして流星群の邪魔になりがちな月の心配は一切不要! なんなら別に午前3時まで待たなくとも、0時くらいの時点ですでに月は西の空の低いところにある予定。

ほぼ深夜以降は全く月を気にせずに観測できると言って問題ないだろう。ただし、夏ゆえに日の出が午前4時48分(東京)と早い。

何だかんだで4時頃には白み始めるため、そこまで観測に適した時間は長くないかもしれないが、素晴らしいチャンスであることに違いはない。

通常であれば各流星群の放射点がどこだとか、何時ごろに昇ってくるだとか、そういうことも気にしながら観測するところだが、今回は別にそんなのも忘れていいと思う。何せ3つの流星群が活動中で、2つはピークなのだから。

解放でのF値が2.8未満のレンズとマニュアル撮影が可能なカメラをお持ちの方は、せっかくなので三脚を担いでどこか暗い海辺や山などにでもくり出し、撮影を試みてもいいのでは?

今の時期は天の川もバチクソに濃厚。ファミリー連れなら子供と一緒に夜更かしして、あれがデネブ、アルタイル、ベガとか言いつつ、自由研究とかにしてしまうというのも悪くないと思う。ちょうど夏休みだろうし。



・晴れる

唯一障害になり得るのは天気のみ。気象庁のHPを見てみると、30日は北海道と九州から四国の太平洋側以外はどこもかしこも晴れ! 


31日になると、どうも北と南からジワジワと雨雲が発達してくるようだ。それでも本州の中心付近は忌々しいほどに超快晴&超高気温の予報となっている。

ここまで徹底して晴れマークが出ているなら、ほぼほぼ大丈夫だと思って良いと思う。実は私も関東の手頃な天の川スポットまで出向き、流星群と朝チュンするのもアリかと思っている

夜中でも眠らずラッシュを仕掛けてくる蚊の心配だけしていれば大丈夫だろう。夏の深夜の流星ハントには、蚊よけのネットのついた帽子がおススメ。

参考リンク:国立天文台気象庁IMO
執筆&写真:江川資具
ScreenShot:気象庁