突然だが、あなたは松屋の半熟玉子を食べたことがあるだろうか。白身どころか黄身もトロトロで、じゅくじゅくめの半熟具合は割と松屋独自の味と言える。ご飯にかけた時、黄身が浸透しながらも味の濃淡があるから、私(中澤)は生卵より断然こっち派。松屋では生卵は頼まない。

どうやって作ってるんだろうなあ。と、そんなことは考えたこともなかったのだが、先日、松屋に行った時、にわかに作り方が気になる出来事があった

・席に着いた時

それは入店して食券を購入した直後のこと。食券を店員さんに渡した後、落ち着いて席についたところ、机に見慣れないラミネートPOPが貼られている。そこにはこう書かれていた。

「とろっとまろやか、松屋の半熟玉子。実はこの半熟玉子、茹でていないんです。じゃあどうやって作っている……?」

──マジかよ! いや、そこまでの衝撃は受けなかったのだが、じゃあどうやって作ってるのかというのはパッと思いつかない。言われてみたらどうやって作ってるんだろう? 素朴すぎて考えたこともなかったけど茹でてないと言われると答えが気になった。



・答えよりも意外だったこと

よく見ると「答えはコチラ」と書かれたQRコードが右端に記載されている。そこでQRコードをスマホで開いてみたところ次の答えが表示された。A スチーマーで蒸しています

でしょうね。考えたら蒸すしかない気がするわ。その答え自体に意外性はない。松屋の味を作るためにサイドメニューの半熟玉子の作り方にまでこだわっているのか。松屋って凄い。うんうん。と思いきや、その下に書かれた蒸して作ってる理由に意表を突かれた。

味じゃない!?


そこにはこう書かれていたのである。「お湯では1度に約1万個の玉子を均等にゆでるのは至難の業。63~70度の低温で温度コントロールをしながら蒸すことで安定した品質の半熟玉子が作れるようになりました」と。



・素朴な松屋の秘密

続く文章では味について触れられているが、どちらかと言うと、その問題をクリアしたらあの味になったという感じ。スチームにしている主な理由は量産性にあるようである。なるほどなあ

と、そう思った時、注文した「回鍋肉半熟玉子セット(税込み790円)+豚汁」が運ばれてきた。今日も半熟玉子は安定のウマさだぜェェェエエエ!

衝撃と言うほどではないけれど、意外に納得できる松屋の秘密が書かれているこのクイズ。実は席ごとに内容が違って、色々な素朴な秘密が分かる。今日は松屋でいいか。そんな思考停止したい昼休みのちょっとした待ち時間に良いかもしれない。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.