リュックのように傘を背負ってバイクに乗る外国人の動画をSNSで見かけた。仕組みは簡単で、傘にハンガー2本をテープで固定して腕を通すだけ。んで、ハンガーの引っかける部分に買い物袋をぶら下げてブーンとバイクで帰って行く……そんな短い動画だった。

さすがに日本では「傘さし運転」がNGなのでそのままマネをすることはできないが、自転車やバイクに乗らなくたって両手が空くのは便利だろう……ということで、実際に傘にハンガーを固定して背負ってみることにした。詳しいやり方は以下の通りであるっ!

・傘を背負う

傘をさすのが面倒な理由は、やはり「片手がふさがること」に尽きるだろう。ビジネスマンも主婦もカバンや買い物バッグですでに片手がふさがっているというのに、もう片方の手まで奪われてしまう……そんなもんキツいに決まっている。なぜ傘はいつまでも進化をしないのだ。

いや、一応、ハンズフリー傘「かさぼうし」や「折りたたみ傘ときどきポンチョ」などという “手に持たないタイプの傘” も存在するのだが、あまりにもデザインが奇抜なので全然普及していない。別に雨の日にメンタルを鍛えたいわけではないのだ。しかもけっこう濡れるし。

となると、やはり皆が普段使っている傘の “さし方” をアレンジするというのが1つの答えなのかもしれない。まさに今回SNSで見つけた外国人のように。よし、さっそく私も傘にハンガーを取り付けて使ってみたい。流れはとても簡単で、ハンガー2本とテープを用意して……


腕を通す位置にハンガーを固定するだけだ。


ポイントは、ハンガーの引っかける部分を上にして固定することだろうか。そうすることで荷物をぶら下げることも可能になる。それと傘のハンドル(U字)を後ろに向ければ持ち手にも荷物をかけられる。動画ではハンガーのみに荷物をかけていたが、少しアレンジしてみた。

とにかく完成である。


・背負ってみた

ちょうど雨が降っていたので外で試してみよう……と思ったら、家から外に出る際に「ハンガーを取り付けたら傘が閉じない」という最大の欠点に気づいてしまった。さすがにずっと開いたままは邪魔くせぇぇぇぇええええええええ!

いや、欠点を上回るほどの使い心地だったら別にいいのだ。実際に買い物袋を3つ持ってきたので、傘を背負いながらそれぞれぶら下げてみたい。背負い心地はどうだろうか。

なるほど。


もう少し傘を高くした方が自然だが、それほど悪くもない。半透明のビニール傘なので視界も良好だ。傘を背負うことで雨の日でも手ぶらでショッピングできるだろう。また、傘もハンガーも軽いので「背負っている感覚」がほとんどない。うむ、非常に楽である。

んで、経験者からのプチアドバイスとしては、服と同じ色のハンガーを付けたら仕掛けがカモフラージュできるのではないだろうか。つまり傘と一体化できるってこと。

見事に傘と一体化した際には、通行人から「頭から傘が生えている人」と認識されるに違いない。ま、それはそれでキツいのだが。


・雨の日のランニングにも

もちろん荷物をぶら下げなければ軽いので普通に走れる。これでもう雨の日のランニングに防水仕様のアイテムがいらなくなるだろう。

ただ風の影響をもろに受けるので、それをトレーニングと割り切れる人にしかおすすめはできない。


・最大の長所

そして最大の長所は、材料が安価で手に入りやすいこと。傘とハンガーくらい浪人生でも持っている。浪人生なら傘を背負いながら参考書を読むことだってできるハズだ。「令和の二宮金次郎」「頭から傘が生えている浪人生」などと呼ばれたい方は今すぐ試してみてほしい。

というわけで、傘とハンガーの組み合わせは確かに便利だった。ハンガーを取り付けたら傘が閉じられないというのがマジで面倒くさいが、それでも両手をフリーにしたい方がいたら試してみてはどうだろうか。思ったほど悪くはなかったぞ。


執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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