いよいよ夏ということで珍しい花火をネットで探していたら “水中で楽しむ花火” が見つかった。遊び終わった花火を消火するために水バケツを用意するのは基本中の基本だが、その花火は水バケツの中に突っ込んで楽しむものだという。って、マジかよおい。

ちなみに名前は「金魚花火(198円)」。商品ページによると「摩訶不思議。水の中でも消えない花火。不思議な泡がポコポコ出るよ。点火後に花火を水の中に入れても、火が消えずに燃え続けます」とのこと。面白そうなので買ってみることにした。

・水中金魚花火

それにしても色々な花火があるものだ。1つ1つの花火にじっくり向き合うと、花火職人の一瞬にかける思いが伝わってくる。これも子供たちの喜ぶ顔を想像しながら様々な花火を開発したのだろう。200円で職人の思いやこだわりに触れられるのはすごいことである。

ちなみに金魚花火は純国産。やはり後片付け用の水バケツを使用するのはナイスアイデアだ。おそらく後片付けに水バケツを使わない国だってあるだろう。もしかしたら日本ならではの商品なのかもしれない。

袋の中には1本の花火。この1本が200円……安いのか高いのか分からなくなってきた。これも1つ1つの花火にじっくりと向き合っているせいかもしれない。やはり花火はもっと気楽に楽しむべきものなのだ、きっと。


・点火

よし、前置きはこのくらいにしてそろそろ水中花火を楽しもう。本体に着火したことを確認してから、水の中に薬筒(金魚の先にある赤い筒)を入れるらしい。それでは……

シュポッ……


バチバチバチィィ……ジュボォォオッ!


おおおおおおおおおお! 水の中に入れても本当に火が消えない! 先端は燃えたまま。泡がボコボコ出てきた。そして……


ちょっと煙がヤバいなと思っていたら……


ズォォォオオンンッッッッ!!!!!!


いきなり爆発……! 煙で水面の高さが分からず、先端部分が出てしまったようだ。かなり勢いよく燃える金魚花火。ってか今更だが、この花火のどのあたりが金魚なのだろうか。慌ててもう1度水の中に花火を突っ込む。ジュボッ……


シュゥゥゥゥゥゥゥ〜〜〜



煙の中から金魚が現れた。無事だったようだ。まるで巨大爆発から無傷で生還するシルベスター・スタローン。感動的な結末である。火が消えるまでの17秒間には想像以上のドラマがあった。200円なら安い。結果的にそう思わせてくれる国産花火、今年の夏にぜひ!


参考リンク:楽天市場「金魚花火」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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