かつて「ティラミス」を初めて食べた人はこう思ったハズ。かつて「たまごっち」を初めてプレイした人も同じ気持ちだったのかもしれない。初めて幸楽苑の居酒屋『餃子の味よし』で1杯やってきた私、P.K.サンジュンは「これは流行る!」と確信せざるを得なかった。

おそらく今後数年で『餃子の味よし』は急速に勢力を拡大していくハズ。冷静に考えて『餃子の味よし』には絶対に流行る理由が3つはあると思うのだ。

・幸楽苑の居酒屋業態

『餃子の味よし』については、すでに当サイトの佐藤パイセンが2022年の時点でご紹介している。パイセンは「餃子のネーミングに納得がいかない!」と意味不明なことを言っていたが、それはいい。ただそのパイセンですら「人気店になるのは時間の問題」と記している。

そう、餃子の味よしはコロナど真ん中の2021年12月にオープンしたためか、現在のところ渋谷道玄坂の1店舗のみの展開。……が、ようやくコロナ禍が落ち着こうとしている今、いよいよ “餃子の味よしの逆襲” が始まろうとしているのかもしれない。

・たまたま渋谷店へ

で、ここで簡単に『餃子の味よし』の概要を説明しておこう。『餃子の味よし』は昭和29年に福島県で開業した幸楽苑の原点「味よし食堂」の味を再現した店舗である。ラーメンや餃子などの食事は当然として「居酒屋」として機能していることが最大の特徴だ。

私は渋谷で居酒屋迷子になっていたところ「入れるならどこでもいいや」という感じで偶然にも『餃子の味よし』へ。そして『餃子の味よし』が幸楽苑の居酒屋業態だと知り「これは流行る」と確信した次第である。いや、ちょっと感動したわ。

では私はなぜ『餃子の味よし』に感動したのか? そして「これは流行る」と確信した理由は? 以下で3点説明したい。



・その1: 文句なしの高コスパ!

まず挙げられるのが「居酒屋としては安い部類に入る」ということ。名物に餃子は310円、鶏モモ1枚から揚げは600円、そして生ビールは450円である。「生ビール1杯199円!」のような格安居酒屋ではないものの、渋谷道玄坂という立地を考えればお得感のある価格設定といえよう。

さらに重要なのが「居酒屋だと思うとかなり美味しく感じること」である。変な言い方になってしまうかもしれないが、幸楽苑でラーメンを食べて「今日はウマいもん食ったな~」と感じる方はそう多くないハズ。幸楽苑では「味よりも価格」を求めている人も多いに違いないからだ。

……が、これが居酒屋になった瞬間「味もコスパもいいつまみ」に変わるから不思議なもの。酒と一緒に味わう餃子の味よしのメニューは、どれもかなり美味しく感じた……基本的に幸楽苑と同じなのに。大手チェーン店ゆえの「一定以上の約束されしクオリティ」は、居酒屋だとメチャメチャ心強い。

・その2: 店員さんが幸楽苑基準

これは特に文句ではないのだが、フラッと安い居酒屋に入ると “やや荒くれ者チック” な店員さんは少なくない。「勢いがある」とも言えなくはないが、そういった店で「接客が良かった」と感じることは稀である。

だがしかし、餃子の味よしの店員さんは全て幸楽苑基準。普段の幸楽苑で「接客がいいな」と感じることはあまりないが、居酒屋だと急に「メッチャ出来る店員さん」と思えるのは何故なのか? 少なくとも私には「接客のエキスパート集団」だと思えた。

・その3: 幸楽苑からシフト可能

一時期よりは店舗数が減ってはいるものの、現在でも国内約400店舗を展開する幸楽苑。それはつまり「いつでも餃子の味よしに変更する店舗を抱えている」という意味である。これは企業として大きな強みなのではあるまいか?

さらに言えば『餃子の味よし』は、食事だけの利用も可能。もちろん昼から飲みたい人は飲めばいいが、これまで通り「リーズナブルなラーメン屋」として利用もできるのだ。いちいち新規オープンではないため、増える時は一気に増える……気がする。



この日は3人で『餃子の味よし』を利用し、生ビールやらメガハイボールやらメガサワーやらを1人3杯以上は飲んで、お会計は7000円ちょい。つまみはたらふく食べた。味と価格、そして店の雰囲気など総合的な満足度はかなり高かったと記述しておく。喫煙室があったのも良かった。

結局、スムーズには入店できたものの、それ以降は常に満席だったため「餃子の味よしは渋谷ではすでに来ている」と言っていいハズ。私自身、幸楽苑には滅多に行かないが、居酒屋として『餃子の味よし』には「全然また行きたい」と素直に思えたのであった。

参考リンク:PR TIMES餃子の味よし
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.