プールに浮かぶおもちゃのアヒルを眺めるだけという衝撃のゲームを見つけてしまった。
得点が入るわけでもアヒルを動かせるわけでもなく、ただひたすらに波に揺られるアヒルたちを鑑賞するのだという。それはもはやゲームと言えるのか……?
普通のゲームなら皆でプレイしたら盛り上がることが大多数だけど、このゲーム(?)をあえて大人数でプレイしてみたらどうなるんだろう?
ということで、友人を召喚して総勢5人でアヒルたちを見守ってみることにした!
・クセが強すぎる
こちらが件の作品「Placid Plastic Duck Simulator」。ゲーム配信プラットフォーム「Steam(スチーム)」にて、税込290円で販売されている。
プレイを始めると、時間経過とともにおもちゃのアヒルが空から降ってくる。
試しにあちこちボタンを押してみたけれど、マジで視点を動かす以外に何もできない。複数のカメラがあるようで、全体を眺めてみたり1羽1羽に注目することはできる。
正直このゲーム内容はどう考えてもマルチプレイ向きじゃないだろ、と思っていたのだが……
結論から言おう。想像以上に盛り上がった。「なんで!?」と疑問に思われるかもしれないが……
なんせ登場するアヒルのクセが強すぎる!! やたらメカメカしかったり……
なんかオシャレしてたり……
プロペラで浮遊したり……
火を吐いたり。
ちなみに火を吐くアヒルの傍に寄ってしまうと炎上させられる。気づいたら絵面がシュールなことになっていて爆笑した。焼き鳥ができてしまう……!
また、それぞれのアヒルに名前をつけてみたのも楽しかった。
石だから「イッシー松本」
迷彩だから「サバゲー」
消防士の恰好をした「悲しき消防士」。
ちなみにこの「悲しき消防士」という名前は、「火事で妻と子供を失ったため、『俺自身が水を吹けばいいんじゃね?』と思いついた結果こうなった」という勝手に妄想したサイドエピソードから命名された。
アヒルもクセが強いけれど、友人たちも負けず劣らずのクセの強さである。なんでそんなエピソードがサラッと出てくるんや……
・目が足りない
新しいアヒルを見つけては「なんだこれ~!!」と騒いだり、妙な挙動に釘付けになったり。そんなことをしていたら、自分達でも信じられなかったけれどあっという間に1時間半以上が経過していた。
最初は広々していて寂しかったプールも、これだけ時間が経過すると大盛況に!
あまりに数が増えすぎて、プールで起こっている出来事を全て把握するには目が足りなかった。いつの間にかプールサイドにいたはずのフラミンゴの浮き輪が水面を泳いでいたり、アヒルの大群が海を泳いでいたり。
できることがほぼないのにこんなに忙しくなるなんて、誰が想像できただろうか。
「眺めることしかできないの?」と侮るなかれ。「Placid Plastic Duck Simulator」は、なぜか時間を忘れて熱中してしまう不思議な中毒性を持つ作品だった。
参考リンク:Steam
執筆:うどん粉
ScreenShot:turbolento games、© Valve Corporation、Placid Plastic Duck Simulator(PC)、Steam Link(iOS)
▼イッシー松本は後から落ちてきた別の石製のアヒルに激突されて倒れてしまった
▼画面右上にあるこのアヒルメーターがいっぱいになると新たなアヒルが降ってくるぞ
▼周りが暗くなってくると燃やされたアヒルがより目立っていた