最近何かと話題になっているChatGPT。まるで本当に会話をしているように返事をくれたり見やすい文章を作ってくれたりする、優秀すぎる人工知能だ。

当サイトでも過去に迷惑LINEと戦ってもらったり、皐月賞の勝ち馬を予想してもらったりしている。

本当に色々なことができるんだな、ChatGPT……もしかして、ゲームもプレイできちゃったりするんだろうか?

気になったので、「ポケットモンスター バイオレット」をプレイさせてみることにした!


・珍道中爆誕

そんなわけで、新しくデータを作ってプレイ開始。ここからは何か動きがあったら、手当たり次第にChatGPTに質問をしていく。


おっ、最初の3匹を選ぶ場面だ! さっそくChatGPTに決めてもらおう。「ニャオハ、ホゲータ、クワッスの3匹のうちどの子を選んだらいいですか?」


何ッッ……!?


意味あるよ! ちゃんとポケモンの名前っていう意味あるよ!!! ……と思ったら、ChatGPTが学習しているのは2021年末までの情報らしく、それ以降の情報については理解できないそうだ。


なるほど、それならタイプで選んでもらえばいいか。「くさ、ほのお、みず」の選択肢をあげれば問題なかろう……


なんでぇ!??!!


しばらく考えたのち、まさかのエラーを吐いてきたChatGPT。そんな難しい質問だったか……!?

再読み込みのボタンがあったのでもう一度チャレンジしてみると、詳細な解説付きで無事くさタイプを選択してくれた。何だったんだ……


よし、指示通りにくさタイプのニャオハをもらったところで、次はこの子の名前を考えよう。「くさタイプのポケモンにはどんな名前をつけたらいいですか?」


おぉ〜! 素敵な名前がたった数秒で出てきた。しかも由来まで説明してくれてる! すごい!! 

この後何度もポケモンの名付けをお願いしたのだが、自分ではなかなか思いつかない名前の候補がぽんぽん出てきて面白かった。


ヤヤコマに「フジコ」とか、


パピモッチに「チワワ」とか。犬種変わってる。


一番独創的だったのはこれ。ヤングースにつける名前を聞いてみた結果こうなった。これはニンゲンにはなかなかできない発想ッ……!

ポケモンにつけられる名前は6文字以内なので残念ながら採用できなかったのだが、それがなければ間違いなくこの名前をつけてた。

続いて、バトルに挑戦してみよう。自分のポケモンが使える技を選択肢として入力してみる。さて、ChatGPTの選択は……!?


なんかふわっと決定をかわされた上に聞いたことない情報が出てきた。

「しっぽをふる」はそもそもダメージを与える技じゃないし、「このは」にやけど効果があるなんて初耳なんですけど……


その後しつこく食い下がって、なんとかはっきりした答えを引き出すことに成功。しかし、自分のターンになる度に質問を続けていると……


もしかしてめんどくさくなってきてません???

1回目の懇切丁寧な文章とはうってかわって、あまりにも淡白な回答を返してくるようになった。いやまあ確かに、1回答えたことをこう何度も質問されたらウザいけど……!


あまりに塩対応で寂しいので、趣向を変えて実際にポケモンの世界にいる前提での質問もしてみることに。ちょっとゲームを放置していたら、いつのまにかグルトンに囲まれていたので……


「ぶたポケモンに囲まれた場合、どのように対処したらいいですか?」と聞いてみた。すると……


おぉ〜!!! 本当に野生動物に囲まれた時みたいな対処法が出てきた!


うんうん、野生動物に襲われないためにはとにかく刺激しないことが一番だもんな。こういう質問なら、ゲームの世界をより広げてくれて面白いかも。指示に従ってそっと歩いてグルトンの包囲網を抜けた。


・ゲームの醍醐味

ChatGPTは基本的にはっきりとした判断はこちらに任せる方針らしく、なかなかゲームが進まないこともあった。

企画的にははっきり答えを出してもらった方がやりやすかったんだけど、確かにAIにそこまで頼りっきりになっちゃったら何のためにゲームをプレイしてるのか分からなくなっちゃうよなぁ……

実際、企画中は「遊ぶ」というよりは「作業」って感じがして、間違いなくゲームをしているのにも関わらずちょっと退屈だった。

「ゲームは自力で進めるからこそ面白い」ということを再確認させてくれたChatGPT。これからも程よい距離感でつきあっていきたいものである。

参考リンク:ChatGPTポケットモンスタースカーレット・バイオレット
執筆:うどん粉
ScreenShot:ChatGPT、ポケットモンスター バイオレット(Nintendo Switch)、(C)2022 Pokémon. (C)1995-2022 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.

▼進む方向を決めてもらおうと思ったらカバンを投げ出した時はどうしようかと思った