デカイものが大量に売られているコストコ。本場アメリカにはさらに、「Costco Business Center」というサブブランドがあるらしい。

会員なら誰でも入れるというこのサブブランド。「服や家具などは全然なく、自分で店をやっている人向けな感じ」と言うのはロケットニュース24英語版soranewsの記者・ケーシーさんだ。言わば業務用コストコと言える

・アメリカ人もビックリ

仕事仲間である私(中澤)とケーシーさん。普段はチャットで仕事のやり取りをたまにするのみで、実際に会うことはほとんどない。では、なぜ、そんなケーシーさんと「Costco Business Center」の話になったかと言うと、その仕事チャットに地元のコストコで販売されていた商品の画像が送られてきたのである。

現在、実家のロサンゼルスに帰省中のケーシーさん。そんな中、仕事でもなんでもないコストコ画像を送りつけてくるとは余程の衝撃だったに違いない。アメリカ人ですら衝撃を受けたコストコの商品がこれだ!


積み上げられたタンクみたいなサイズのバケツ。灯油でも入ってるのかと思いきや、バケツにはこう書かれている。「KIKKOMAN(キッコーマン)」と


醤油だこれ

ケーシーさん「コストコで売っているキッコーマンの醬油が圧倒的だったぜ! 18.9リットルのバケツで約34ドル(2023年5月8日現在、約4579円)。かなり重くて簡単に持ち上げられないぜ。使いきるのに握り寿司何個食べなきゃいけないんだ!!」

──そんな醤油バケツの裏にはWARNINGの記載が。一体、何が危ないのかと言うと、「小さい子が中に入ったら溺れる可能性があるので要注意」なのだそうな。子供が溺れるレベルの醤油……!

・アメリカの醤油事情

ケーシーさんいわく、この醤油はキッコーマンがアメリカで作ったものなのだそうな。でも、アメリカってそんなに醤油を使うのだろうか

確かに、日本に来るアメリカ人は寿司が大好きなので、寿司はガチで流行ってるようだが、寿司だけでここまでの在庫量が必要なのだろうか。と思いきや、調べてみたところ、照り焼きなどの肉に絡む和調理も広まっていて、アメリカには外食だけじゃなく食卓まで醤油が根付いているとする記事がいくつかヒットする。

それを根付かせたのがキッコーマンであり、公式サイトによると「万能調味料」という言葉は、元はアメリカでキッコーマンを指す言葉として生まれたのだとか。キッコーマンSUGEEEEEE


・実は聖地

というわけで、コストコが凄いと思いきや、キッコーマンの歴史まで垣間見えたこの商品。こういった日常生活に密着した話って、観光などではなかなか見えてこないだけに興味深かった。

ちなみに、ロサンゼルスのあるカリフォルニア州にはアメリカ2つ目のキッコーマンの工場がある。この海外工場は世界に8つしかないので、ある意味キッコーマンの聖地とも言えるだろう。これ豆知識な。醤油だけに

参考リンク:キッコーマン
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.