よくぞここまで……! これが2023年5月3日から公開される映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』を観終えた後の率直な感想だ。と同時に、第1作から監督を務めた「ジェームズ・ガン監督」はやはり天才だと認めざるを得ない。

全てのガーディアンズファン……いや、マーベルファンに告ぐ。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』は紛れもなく最高傑作だ。「観ようかな?」ではなく絶対に観るべし! もし本作が刺さらないなら、もう2度とマーベル作品はご覧にならなくてもいいだろう。

・超マイナーキャラ

第1目の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が公開されたのは2014年のこと。同作はMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の第10作として公開されたが、当時はぶっちゃけ「期待感の薄い作品」であった。

というのも、それまでの9作品は「アイアンマン」「ハルク」「キャプテン・アメリカ」「マイティ・ソー」そして「アベンジャーズ」などのビッグネームがズラリ! 彼らはコミックでも超有名なキャラであったが、ガーディアンズは “超マイナーキャラ” と申し上げて差し支えない。

……が、1作目の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は爆発的な大ヒットを記録。2017年に公開された第2作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』もそれに続き、映画「アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー」などでもガーディアンズは重要な役割を果たした。

そして『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』である。これまでとは違い、MCU作品にかつてのような勢いの無い中『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』はどこまで支持されるのか? その答えはまだ出ていないが「作品自体は最高だった」と断言できる。

・天才、ジェームズ・ガン監督

さて、本作の主役は元アライグマのロケット。ロケット生誕の秘密が本作でついに明かされる。ネタバレになるため詳細は避けるが、主役はスター・ロード(クリス・プラット)ではなく紛れもなく「ロケット」であった。

とか言いながら、全てのメンバーに見せ場が用意されているのが、ジェームズ・ガン監督の心憎いところ。ロケットだけではなく「グルード」にも「マンティス」にも「ネビュラ」にも、そして「ガモーラ」にもしっかりと見せ場があった。

さらに本作でも “ジェームズ・ガンイズム” が炸裂しまくり! メチャメチャ笑えて超ノリノリ、それでいてグッと来させるジェームズ・ガン監督は、相変わらずの “喜怒哀楽の魔術師っぷり” を発揮していた。現在、地球に彼以上の魔術師は存在しないハズだ。

さらにさらに『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』でもジェームズ・ガン監督が大好きな「グロテスクな世界観」は健在。気持ちの悪いクリーチャーや生々しい描写などは「ディズニー作品のギリギリまで攻めた」と申し上げていいだろう。

・サンキュー、ガーディアンズ。サンキュー、ジェームズ・ガン

既にライバル社「DCスタジオ」の共同会長兼CEOに就任しているジェームズ・ガンが、今後ガーディアンズに絡む可能性は極めて低いハズ。……が、彼でなければここまでガーディアンズが愛されることも無かったに違いない。本作は「そして伝説へ」と呼ぶにふさわしい作品である。

なお、可能なら前作と前々作、つまり『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』と『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』は観ておいた方がいい。加えてディズニープラスで配信中のドラマ『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル』も予習出来たら最高だ。

改めて申し上げるが『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』は最高傑作である。もしこれを観て「つまらねえ」と感じたら、それはマーベル作品が合わないのだろう。金輪際マーベル作品は観なくてOKだ。

「アベンジャーズ / エンドゲーム」以来、世間的にはいまいちパッとしないマーベル作品ではあるが、ガーディアンズだけは別格! マジで最高!! 映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』は2023年5月3日に公開される。

参考リンク:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3
執筆:P.K.サンジュン
Photo:(c) Marvel Studios 2023

▼予告編はこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=1yU5utwQZ5Y