みんな元気セヨ! 韓国の郷土料理、「スンデ」。韓国を代表する料理の1つであるトッポギとセットで販売されることが多く、韓国料理に詳しい人なら一度は食べたことがあると思う。

幼少期を韓国で過ごした私は特に何も考えずにスンデを食べていたが、最近その中身を知って軽いショックを受けた。今回は気になるスンデの見た目とその中身を紹介していこう。


・いろんな種類がある


スンデとは基本的には韓国式豚の腸詰めのことだ。韓国風のソーセージと思えばわかりやすいだろう。腸のどの部分を使うか、何を詰めるかは地域、種類によって異なったりする。

大きく二つの種類に分けるとトッポギの脇役として食べることの多い「レトルト系」と、お店の手作りでスンデがメインとなる「手作り系」で分けられるが、まずはレトルト系のスンデからお見せしよう。写真の通り、湯煎で温めているものを切って出してくれることが多い。



一人前を頼むと、手際のいいおばさんが黒くて長い物体を取り出して切ってくれた。そこで茹でた豚レバー、ハツなどの内臓類も入れてもらうこともできる。せっかくなので私は入れてもらった。


・こちらがレトルト系スンデ


こちらがテイクアウトしたスンデ一人前。内臓類に隠れてしまったスンデを掘り出すと……。



こちらがレトルト系のスンデ。初見の方にはなかなかグロそうな見た目だ。韓国料理好きの方が食べるスンデのタイプはこれが多いだろう。なぜレトルト系かって言うと、スンデを作るのはものすごい手間がかかるらしく、トッポギ屋さんではほぼレトルトのものを湯煎して出しているからだ。

真っ黒でわかりにくいと思うが、中身はほとんど春雨で野菜が少々。似たような味の食べ物があまりないので説明が難しいが、香味野菜とコショウが効いてて独特の風味がほんのりするモチモチしてるものと言ったら伝わるかな。

黒くなっているのはまさかの「あれ」が入っているかららしい。「あれ」が入っていることでスンデ独特の風味が出るという。


・対しての手作りスンデ


次は手作りスンデを求めてスンデ専門店へ。専門店だけであって、メニューにはスンデを用いたメニューだらけだ。



そしてこちらが手作りスンデ。レトルト系とはまた違う意味でなかなかグロい見た目をしている。



中身がほとんど春雨だったレトルト系に対し、手作り系は野菜などの他の材料が多く、どちらかと言えば餃子に近い味だ。「あれ」の分量も多いせいか、独特の風味も強く感じる。


さきから言ってる「あれ」って何だって気になるだろう。それでは公開しよう。「あれ」とは……。


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> 豚の血 <
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そう。どちらのスンデも黒色になってしまったのは、豚の血が入っているからだ。ヨーロッパなどでは「ブラッドソーセージ」と呼ばれる料理とかなり近い。血を食べる食文化は意外と多く、日本でも一部の地域では血を用いた料理があるらしい。

私は韓国人とはいえ、日本で10代と20代を過ごした人だ。こないだ友達からスンデの中身を教えてもらい、軽くショックを受けてしまった……。一瞬ビックリはしたものの、うまいから食べられちゃうけどね。


・韓国旅行上級者の方なら

スンデや内臓などを入れた豚骨スープのクッパ、「スンデクッパ」は韓国では定番ランチメニューである。韓国旅行に何度も来られて一通り楽しんだ方なら、もう一歩踏み込んでスンデに挑戦してみるのはいかがだろうか。見た目は少しグロいけど、味は確かだぞ! それでは読んでくれてカムサハムニダ!

執筆:すんぴょんす
Photo:RocketNews24.

▼こちらがスンデクッパ。熱々のスンデにご飯をドボンして食べる。