栃木県の佐野プレミアム・アウトレットの近くに住んでいる知人が「夕飯を食べるためだけにアウトレットに行く」と言っていた。なるほど、たしかに近所に住む人の特権である。もしかしたら特別なメニューとかも知っているのではと思い、詳しく聞いてみると……

有名なのはカプリチョーザの耳うどん」だという。イタリア料理チェーンの「カプリチョーザ」はもちろん知っているが「耳うどん」は聞いたことがない。なんでも佐野市の郷土料理らしく “耳の形をした激ウマうどん” なのだとか。なんだよそれ……食べてみた。

・佐野プレミアム・アウトレット

というわけで、ほとんどのお店が閉店する20時頃に佐野プレミアム・アウトレットへ。他の飲食店は分からないが、カプリチョーザは20時30分ラストオーダー、21時閉店とのこと。この時間は駐車場も全然混んでない。たしかに夕飯だけの利用もアリかも。

当たり前だが園内も空いていた。敷地がとても広く、全店舗が平屋建てで歩きやすい配置となっているようだ。調べたところ、アメリカ東海岸の街並みをイメージしているらしい。空いているから景色を眺める余裕がある。さて……


カプリチョーザに着いたようだ。


耳うどんの案内も発見。佐野アウトレット限定メニューの名前は「耳うどん ラグーソースとマスカルポーネチーズ(1450円)」。ちなみにラーメンのドンブリを頭にかぶったキャラクターは「さのまる」と呼ぶそうだ。このさのまるが町中にいてビビる。


空いていたので待つことなくテーブル席に案内された。スマホでメニューを読み込み「耳うどん ラグーソースとマスカルポーネチーズ」を注文。やってきたのは……

たしかに耳のようなうどんだった。てか、耳だと思うと不気味……一説によると「悪い神様の耳」とか「悪魔の耳」とか言われているらしく、正月に食べることで魔除けになるという。魔除けに耳を食べるとは、まるでホラー映画。

とはいえ、美味しそうである。見るからにモチモチしているのだ。うどんの生地をくるりと巻いた耳はちょうどスプーンに乗る大きさになっていて、食べてみると想像よりもツルツルモチモチしている。めちゃめちゃうまい!

モチモチ食感の耳に濃厚なボロネーゼソースがしっかり絡んでいて、白味噌を効かせたマスカルポーネチーズの旨みとコクも楽しめる。クセになる美味しさだろう。んで、この耳がけっこう入っていて腹にたまるのだ。意外と量があるから一皿で十分。うむ、大満足でした。

そうそう、食後に飲んだサービスのハーブティーも美味しかった。フルーティーな味わいに癒されてから店を出る。のんびりと食後の散歩をしながら駐車場へ。今度は耳うどんの有名店にも足を運びたいと思う。皆さんも機会があれば、ぜひ耳うどんを食べてみてほしい。


・今回ご紹介したスポットの詳細データ

名称 カプリチョーザ 佐野プレミアム・アウトレット店
住所 栃木県佐野市越名町2058番地 佐野プレミアム・アウトレット655区
時間 11:00〜21:00

執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.