つい先日、ポケモンGOのイベントでラスベガスへ出かけたときのこと。きらびやかな街中にピッタリの、ゴリゴリにアメリカンなアイスクリーム屋を発見した。それが今回ご紹介する『ココリニ(COCOLINI)』である。

おそらくラスベガスには「ダイエット」や「カロリー」といった概念はないのだろう。ショーケースからしてヤバいと確信していたココリニであるが、実際にヤバかったのはそう、アイスクリームそのものの味であった。

・ラスベガスのジェラート店

日本でアイスクリーム屋といえば「サーティワン」か、撤退してしまった「ハーゲンダッツ」であろう。どちらも濃厚なアイスとして知られているが、私(サンジュン)の体感では「ココリニの方が10倍くらい濃厚」と断言できる。

その理由については後述するとして、まずは『ココリニ』について説明しておこう。公式サイトによればココリニはラスベガス発祥のジェラート店で、ハワイに1店舗、ラスベガスに6店舗を展開しているようだ。

ラスベガスのメインストリート「ストリップ通り」では結構な頻度でココリニを見かけたので「ラスベガスのアイスと言えばココリニ」といった感じなのだろう。逆にサーティワンやハーゲンダッツはほぼ見かけなかった。

・ド迫力ディスプレイ

さて、私がココリニを「絶対ヤバい店だよ……」と判断した理由はズバリ「ディスプレイが圧倒的にハイカロリーだっかたら」である。例えば「クッキー & クリーム」にはバカほどクッキーが盛り付けられ、フルーツ系にはフルーツがドーン! こんなアイスのディスプレイは見たことが無い。

さらに言えば、日本では見かけない「青いアイス」や、商品名から味が伝わってこないアイスがディスプレイの中にズラリ! というか、メトロポリタン味のアイスとは結局どんな味なのだろうか? いかにも「海外のやつ!」という感じが最高である。


・2つのバター

で、今回は3人でそれぞれダブルのアイスを注文したのだが、結果的にとんでもなかったのは2つのバター系フレーバー「ピーナツバター」と「ピーチバター」であった。この2つに関しては真面目に「ハーゲンダッツより10倍くらい濃厚」と言い切ってもいい。

まず「ピーナツバター」に関しては、おそらく多くの方が想像するピーナツバターの味である。……が「甘さ控えめ」とか「素材の味を活かした」なんて要素は一切なく、パンに塗るピーナツバターをより甘くしただけの味と言っていいだろう。一口でノドが焼け落ちるかとオモタヨ。

さらにヤバかったのは「ピーチバター」の方で、ざっくり例えるなら「ドクターペッパーっぽい味」となるだろか? 一口目は「なんじゃこりゃ!?」とビックリしたものの、化学っぽい味が何故かクセになる! ハマる人はとことんハマりそうな、中毒性の高いお味であった。

もちろんどちらも後味は濃厚なバターが口の中を支配するため、1度アイスを口に運ぶごとにスプーンを置かざるを得なかった。少なくとも個人的には、1発1発のパンチがこんな重いアイスは初体験。でもしばらくするとまた食べたくなるんだよなぁ。

・命がけのアイス

結果としては「超ウマかった」と思った一方で「こんなん食べ続けたら体にいいハズが無い」と思ったことも事実。逆説的にはなるが「命を削ってまで食べたくなるアイス」とも「命がけだからこそ美味しいアイス」とも言えるだろう。

当然ながら『ココリニ』は日本未上陸なので、気になる方はラスベガスもしくはハワイで禁断のテイストをご賞味いただきたい。価格はダブルが7.25ドルだったので、日本円でおよそ987円。アイス2個に987円分の爆裂カロリーが詰め込まれていると考えれば、まあ納得できる……かもしれない。

参考リンク:COCOLINI(英語)
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼公式サイトにあった動画。