天下一品のこってりラーメンは無性に食べたくなる中毒性を持っている。先日、急に「こってり」の波が押し寄せてしまった私はすぐさま天下一品へ。早くっ……早くこってりをくれっ……と1分1秒を争っていたのだが、ふとメニューにある納豆ラーメンが目に入った。

天一の納豆ラーメン──。そういえば以前に当サイトのあひるねこ記者が記事で「革命的にウマい」と評価しており、一度は食べてみたいと思っていたんだった。店舗限定メニューでせっかくの機会である。ここはこってりねっとりやってみるか!

・納豆ラーメンに抵抗なし

納豆ラーメンと聞くと「正気か!?」と思う人もいるかもしれない。しかし私は抵抗なんてなく、むしろ期待してしまう。そう、なぜならば……

岩手県を訪れたときに「納豆キムチラーメン」なる悪魔的メニューを食べ、そのウマさに驚いたことがあるのだ。意外と納豆とラーメンは合うし、それを天下一品がやるのだから……そりゃもうねぇ?

ということで期待に期待をしつつ注文して待つこと数分、こちらが天下一品の納豆ラーメン(1060円)である。ついビジュアルにビビってしまうが……

納豆は大粒を使っているあたり匠の技が光ってそう。とりあえず納豆とスープを混ぜて食べてみると、不思議とケンカしておらずこってりねっとり。冷静になると自分はいま何を食ってるんだという気になるが、クセになる味をしていて実にウマし!

納豆好きからすると大好物であっという間に完食。もうこれから普通のこってりじゃなくてコレだな……と脳が喜んだのと同時にこうも思ったのだった。ラーメンに納豆を入れても失敗することないのでは──と。

そうとなればやってみるしかあるまい。ひとまず天一スタイルを見習って、納豆は大きめのものをチョイス。対するラーメンは迷いに迷って辛ラーメン、一蘭、カップヌードルのインスタントを購入してみた。それではラーメンに納豆は合うのか検証してみよう!


・vs辛ラーメン

一発目は辛ラーメン。なんとなく相性よさげで失敗しそうにない気もするが、こればかりは食べてみないと分からない。普段通りに辛ラーメンを作り、思い切って納豆をぶちこんでみた。すると……

ビジュアルがなかなかキツそうな感じになった。ただ、キムチ納豆という組み合わせがあるように、辛さと納豆は相性よし。特に問題はないだろう。ってことでパクリ。

ふむ……。ありそうなラーメンっぽいが、辛さのパワーが強烈すぎて納豆の味があまり入ってこないのが正直な感想だ。なんというか大豆の入った辛ラーメンとでも言おうか。率先して食べたいかと聞かれたら疑問符がつく結果になってしまった。

とはいえ、マズいわけじゃない。納豆が辛さを和らげてくれていたから、いつもよりヒィヒィ汗を流さずに食べられたから人によってはアリ……なような気がする。


・vs一蘭

次にとんこつラーメンの代表格・一蘭と合わせてみよう。とんこつラーメンと納豆はちと難しそうなタッグなように思えるが、正直に言うと……

合う!!!!


だいぶ合う!!!!


とんこつスープに粘り気が吸収されてスンナリ食べられるから驚いた。濃い一蘭の味の前では納豆も取り込まれるだけ。納豆という名の物体が入っている感じで味の融合が起きているワケではなかったものの、違和感はゼロに等しかった。

わざわざ入れるほど激ウマではないけど、これはこれでいい。辛ラーメンと比べたら、圧倒的に相性は一蘭の方がいいだけにもしかしたらもしかして……とんこつラーメンと納豆って合うのか!?


・vsカップヌードル

最後は日本が世界に誇るカップヌードルはどうだ。もちろん、カップヌードルといえばレギュラー(しょうゆ)。すっきりしたスープと納豆がどう絡み合うか気になるところだが……

容器の狭さのせいか、絵面がスゴい。見た目的にはとんでもない具材が増えたような感覚がするなか、いざ口にしてみると……

マズくはないというのが率直な感想である。つまり納豆を入れない方が確実にウマい。化学反応は起きず、辛ラーメンと一蘭に比べたら劣っていたと言わざるを得なかった。

謎肉よりも謎豆が入っている感じがするというか、食べられなくはないながら食べたくはない。こうして考えると、天下一品も納豆の良さを引き出すように作っているのだなぁ。

正直、今回の組み合わせだと辛ラーメンがもっとも相性いいと予想していたが、一蘭がもっとも適していた。もし納豆が余っていてラーメンに加えたいって人がいたら参考にしてほしい。濃いとんこつラーメンに納豆ならイケるはず!

執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.