もしかしたらここ1週間ほど、私(サンジュン)の半径100m以内は “震度0.1くらいの微震” が続いているかもしれない。理由はただ1つ、鴨ねぎうどんが私の生活圏の丸亀製麺では販売されておらず、怒りで体の震えが止まらないからだ。
あひるねこのレポートにある通り、ついに丸亀製麺は「あさりうどん」のみならず、私から鴨ねぎうどんまで奪い去っていったのである。こんなに好きにさせといて 勝手に好きになったは無いでしょ? あの日以来、私の脳内では「巡恋歌」が無限ループしている──。
・最強ツートップ
何を食べても外すことはない丸亀製麵の中でも、圧倒的ツートップが「あさりうどん」と「鴨ねぎうどん」である。これに関しては異論を認める余地はなく、誰に何を言われようと「事実だから」と申し上げるしかない。「項羽と劉邦」「金さん銀さん」「修二と彰」に匹敵する最強タッグと言えよう。
その最強ツートップを私の生活圏から根こそぎ奪い去っていった丸亀製麵を「極悪非道」と言わずして、何を極悪非道というのか? かつて日本中の女子中高生に憎まれた「ダンプ松本」くらい、いまの丸亀は “全俺” を敵に回していると言わざるを得ない。
・ブチギレMAX
思い返せば冬の寒さを鴨ねぎうどんで凌ぎ、春の訪れをあさりうどんで感じることは私の季節の風物詩であった。その風物詩を23区内は「練馬区・足立区の6店舗」でしか販売しないとは、私のようなシティボーイに対する宣戦布告と考えていいハズだ。
さらに言えば鴨ねぎうどんも鴨ねぎうどんで「おとなしく限定販売になってんじゃねえ」と言うしかない。あさりうどんが奪われた今、お前までいなくなったら世界どうなってしまうのか少し考えればわかりるだろ? ちょっとは「私は残ろう」的なアピールせえや! 丸亀のうどんは生きてるんちゃうんかい!!
・怒りの卒業式
……と、一通りキレ散らかしたところで本題に入ろう。このままでは私の怒りも体の震えも止まることはない。ならば販売店舗まで足を運び “ラスト鴨ねぎうどん” をキメ、綺麗サッパリ鴨ねぎうどんを忘れてしまおうではないか。要するにこれは私なりの「卒業式」なのである。
で、調査によると私の生活圏から最寄りの鴨ねぎうどんを販売している丸亀製麵は「足立鹿浜店」と判明。正直ピンと来ないが、23区内なら意外と余裕っしょ! TOKYOの発達した交通網ナメんなよ? というわけで、
ジム帰りにJR御徒町から……
日暮里へ。
そこからモノレール(舎人ライナー)で江北駅に到着。
ここからは歩く。
歩く。
ひたすら歩く。
こ、ここはどこなんだ……?
おや……?
東京なのにやけに空が広いや。
って、バカ野郎。丸亀はどこや。
ちょっと寂しくなってきちゃった……
!!!!!!
丸亀あったーーーー!
丸亀製麵 足立鹿浜店着いたーーーー!!
江北駅から歩くことおよそ25分。御徒町を出発してから約50分、ついに目的の丸亀製麵へ到着した。結局、食事をした時間も含めると往復で2時間ちょいかかったので、ちょっとした小旅行を申し上げていいだろう。飛行機なら釜山くらい行けるぜ?
……が、本番はここから。今回は鴨ねぎうどんの特(1000円)をオーダー。せっかくここまで来たのが、並は当然として大盛りくらいでも私の怒りは収まらない。許さんぞ、丸亀製麵。許さんぞ、鴨ねぎうどん。怒りに震えながら久ぶりの鴨ねぎうどんを喰らう!
……
……
……
全てを許した。
実に3年ぶりの鴨ねぎうどんは、相変わらずのウマさ。鴨肉もネギも三つ葉も柚子も、そしてうどんも当然ウマいが、何と言っても鴨ねぎうどんはスープが最強! 出汁キング「あさりうどん」と対等に渡り合えるスープは、やはり鴨ねぎうどんしかないと思わずにいられなかった。
言い換えれば「スープを飲み干せるうどん」があさりうどんであり、そして鴨ねぎうどんということ。悪かったな……お前に罪は無いよ、鴨ねぎうどん。とりえあえずこれからは、定期的に丸亀製麵にハガキを出すことから始めます。来年は近所の丸亀で会おうぜ──。
・非シティボーイが羨ましい
逆に言うと、鴨ねぎを扱っている丸亀製麵が生活圏にある人は本当に恵まれている! 実際、足立鹿浜店でも鴨ねぎうどんを注文している人は異常に多かったので、まずは近所の丸亀で鴨ねぎうどんの取り扱いがあるかだけでも確認してみよう。今年は3月上旬までとのことである。
結果的に2時間ちょいの時間とうどん以上の交通費がかかってしまったが、後悔など一切ない。「相変わらず鴨ねぎうどんは最強」と確認できただけでも大きな収穫だ。来年こそは……来年こそはマジで頼むぜ、丸亀の偉い人よ! 当然もうすぐ登場するであろう「あさりうどん」もな!!
参考リンク:丸亀製麺公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.