世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」が誕生したのは1958年のこと。以来、日本を始め世界では数えきれないほどのインスタント麺が誕生した。正確にはわかりかねるものの、その数、数万種類はくだらないだろう。

私、P.K.サンジュン自身も多くのインスタントラーメンを食べて来たが、現在「暫定・世界一おいしいインスタント麺」が、台湾の「KiKi(キキ)花椒チリまぜそば」である。そのウマさはまさに「筆舌に尽くし難い」と申し上げるしかない。

・台湾で発見

数カ月前、数年ぶりに台湾を訪れた私は、台湾をこよなく愛する “台湾マスター” から「おみやげならKiKiがオススメだよ」と聞いていた。台湾マスターが「KiKiは本当に美味しいからね~」なんて仰っているのだ、買わないわけにはいかないだろう。

KiKiは台湾の有名四川料理店「KIKI餐庁」が手掛けているブランドで、店もメチャメチャ人気なのだとか。また袋麺は向こうのSNSで火が付いたらしく、今では多くのスーパーなどで取り扱われているらしい。

んでもって、台湾から持ち帰った「KiKi 花椒チリまぜそば」を食べてみたところ「こんなウマい袋麺は食ったことねえ!」と大感動したことは以前の記事でお伝えした。その後、持ち帰った5食分のKiKiを大事に大事に食べ終えたところである。


で、で、で。


・全5種類の味を制覇

以前の記事では「KiKiが日本でも買えること」と「花椒チリまぜそば以外の味があること」もお伝えした。今回はネットで取り寄せた5種類の味を実食し「最もオススメのKiKi」を決めることに。なお、価格は全16食で5500円(送料込み)だ。

で「花椒チリまぜそば」以外の味は「ねぎオイル」「香る黒酢」「熟成黒酢チリ」「魚介」が存在すると判明。この中に「花椒チリまぜそば」を超える激ウマKiKiはあったのだろうか?

なお、万が一にも「サンジュンだけが言っててもね~」という意見があったら不本意なので、私を含めた4名で味見をしたことをお伝えしておく。それでは以下でKiKi全5種類のガチレビューをご覧いただきたい。



・ねぎオイル

辛みは全くなく、かなりウマい。ねぎオイルだと伝わりにくいかもしれないが、スタンダードな「しょうゆ味」と思えばいいハズだ。特にクセもなく万人受けする味なので、これを嫌いだと言う人はいないハズ。16個頼むなら2~3個は入れてもイイ。

・香る黒酢

まろやかな黒酢の酸味が印象的で、どちらかと言うとウスターソースの風味に近かった。普通に美味しくいただけたものの、残念ながらやや味がボヤけていたところが惜しい。16個のうち1つ入れるかどうか。

・熟成黒酢チリ

「香る黒酢」に辛さが追加された味で、辛みと酸味が同時に楽しめる。インパクトと酸味の両方を兼ね備えているため、特に女性には評価が高かった。16個頼むなら2~3個は頼んでもいいハズだ。

・魚介

唯一の平打ちタイプの麺。ビロビロとした食感が楽しく評価も良かったが、タレの味は「平均的かな?」といった感じ。香りはかなり魚介が強く “生臭さ” すら感じるレベルであるが、味は意外と普通。16個のうち入れても2つか。

・花椒チリ

知ってはいたが圧倒的にウマい! とんでもなくウマい!! 山椒と唐辛子の鮮やかな辛さは、まさに切れ味抜群! 結局のところ4人のうち私を含めた3人が花椒チリを推したため「1番美味しいKiKiを最初に食べていた」ということになる。16 / 16でも後悔はしない。



また、初めてKiKiを食べた3名は「本当に麺がウマい」「ちょっと他にはないくらい麺がウマい」「麺が美味しくて感動した」と言っていたから「KiKiの麺はガチ」と申し上げていいだろう。特製の天日干し麺は、そんじょそこらの麺とはレベルが違う。

このウマさが「湯切りした麺にタレを絡めるだけ」の工程で完成してしまうのだから、やはりKiKiは「暫定・世界一おいしいインスタント麺」と呼ぶにふさわしい。とりあえず「花椒チリ」を爆買いします──。

とにもかくにも、台湾のインスタント麺『KiKi』は圧倒的に麺がウマい! 花椒チリはタレもめちゃめちゃウマい!! 機会があればぜひ、衝撃の天日干し麺をぜひご賞味いただきたい。

参考リンク:KiKi食品雑貨
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.