世界最大級の飲食チェーン「サブウェイ」。日本上陸から紆余曲折あったが、いまでは野菜たっぷりの健康志向サブマリンサンドイッチとして、我々の生活圏で一定の地位を築いていると言っていいだろう。

ところが福袋に関しては決してブームにのらず、独自路線を貫いている。販売は一部店舗限定。それも旗艦店や大型店だから必ずしも販売するというわけでもないようだ。

さらに予約はなく、購入は当日の “出たとこ勝負”。筆者の訪れた店舗では、開店してほどなく棚から消えた。「そうそうお目にかかれない」レアな存在と呼んでいい。


・サブウェイの福袋(税込3000円)

今年の福袋販売店舗は全国72店舗。東京都内では13店舗だ。税込3000円で、内容は以下のとおり。

・3000円分のサブウェイチケット
・キャンバスバッグ
・バンダナ

まずは支払いに充てられる3000円分(300円 × 10枚)のサブウェイチケット。

購入店舗のみが対象となるが、1会計で複数枚の使用が可能。有効期限は2023年3月31日まで。購入する商品を問わず、金券のように使えるので利便性は高い。

数年前の福袋で「利用条件がわかりにくく、使いにくい!」という評価をしたが、その点はばっちり改善している。1枚200円→300円にはなっているが、購入金額と同額の飲食ができるので損はしない。

そしてオリジナルグッズとして大判のキャンバスバック。

しっかりした縫製で耐久性はありそう。容量もたっぷりあって実用的ではあるが、実にシンプルなデザインだ。

昨年の麻トートバッグが凝っていて、1年経ったいまでも愛用しているので、それに比べると少々見劣りしてしまうところも。

とはいえデザインに関しては個々人の好みもあるから「今年のバッグが最高!」という人もいるかもしれない。少なくとも「使えない」とか「がっかり」というものではない。

ただし、最後のバンダナは……。これ昨年の福袋に入っていたものと同一だと思う。


同じものを入れちゃ絶対にダメってことはないのだが、納得できる理由なりコンセプトなりがないと「単に余ったやつ入れたのかなぁ」と邪推してしまうし、「こんなの入ってた!」という新鮮味が薄くなってしまう。ここはちょーっぴり残念だった。


・正直な感想

損はしていない。損はしていないのだけれど、トータルでは「昨年に比べると……」という印象だった。どうも同チェーンは、福袋にそそがれる熱量が年によってばらつく印象。

サブウェイチケットは基本的に入っているから元はとれているのだが、たとえば2021年は今年に輪をかけてシンプルなトートバッグ。サブウェイならではの “付加価値” という点では物足りなかった。

一転して2022年は前述のとおり「これだけ売ってても買いたい」と思うような、インテリアとしても映える麻バッグ。買った人が嬉しいかどうかをちゃんと考えて作られたんだなぁと感じた。

来年はどんな内容か、そもそも最寄り店舗で買えるのかも予測がつかないが、可能な限りウォッチを続けたい。


参考リンク:サブウェイ
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.