ロケットニュース24

【激安海外】航空券&宿&メシ代など5万円以内でシンガポール → マレーシアを陸路で国境越えしつつ1泊2日を満喫できるのか?

2022年12月2日

5万円で海外旅行に行きたいか〜っ!!(おぉ〜っ!) ということで、激安連載「5万円海外旅行」シリーズの時間がやってまいりました。

航空券(あれば燃油サーチャージを含む)&宿&現地での移動費&メシ代&おみやげ代などを軍資金5万円のみで賄(まかな)い、海外旅行を満喫できるのかどうかを検証する当企画。

前回のタイ(バンコク)編に続き、今回の目的地は……シンガポール&マレーシア! なんと5万円で2カ国も満喫しようとする欲張り旅だ。

先に結論から書いてしまおう。5万円を持ってシンガポール&マレーシアに行ってきたら……


_人人人人人人人人人人_
> 2174円も余った! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄


繰り返す。2カ国も行ったのに、2174円も余った……いや、不覚にも “余らせてしまった” のである。一体どんな旅だったのか? 先にお金の内訳から書いておこう。


・超激安5万円海外旅行シンガポール&マレーシア編うちわけ

〜日本国内、インターネット(Expedia)にて〜
・成田〜シンガポール往復LCC航空券(Scoot) 39753円
・マレーシアの宿を予約(1泊) 1592円

〜シンガポール〜
・空港から市内へ移動(ez-linkカード、デポジット込み) 10SGD(約1011円)
・さらにez-linkカードに10SGDリチャージ 10SGD(約1011円)

越境

〜マレーシア〜
・国境からホテル近辺へのバス 2.5RM(約77円)
・夜食「ナシゴレン&グリーンティー」 13RM(約400円)

2日目

・朝食「ラクサ」 7.5RM(約231円)
・朝食「コーヒー」 2.1RM(約65円)
・ホテル近辺から市内へのバス 2RM(約62円)
・ペットボトルの水 1.6RM(約49円)
・ペットボトルのコーラ 2.7RM(約83円)
・フットマッサージ 60RM(約1848円)
・昼飯 バクテー&ご飯&冷茶 14RM(約431円)
・おみやげ用に石鹸12個 26.85RM(約826円)
・国境へのバス 2.6RM(約80円)

越境

〜シンガポール〜
・夜食 チキンライスL 8.8SGD(約886円)
・アイスミロ 2.1SGD(約211円)
・ez-linkカードを返却 → チャージされていた7.85SGD(約790円)が戻ってくる

———————————————
残り 2174円



正直言うと、余らせすぎた。シンガポールの物価の高さにビビりすぎていた&マレーシアが安すぎたというもある。しかしながら、優雅にマッサージもし、みんなへのおみやげを買ったうえでの「2174円あまり」。

つまり逆に考えると、シンガポールとマレーシアを2カ国満喫しても、1泊2日の時間内では4万7826円しか使いきれなかったとも考えられる。

はたして私は、いかにして2カ国周遊を満喫したのか? ホテルや食事やアクティビティ、そして国境越えの詳細は? それらの情報は、すべて次からのページにまとめておいた。5万円を用意して、2ページ目にGO!!


執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

【激安海外】航空券&宿&メシ代など5万円以内でシンガポール → マレーシアを陸路で国境越えしつつ1泊2日を満喫したら2174円も余った!(2ページ目) ※(1ページ目はこちら

まず航空券だが、2022年10月14日にExpedia(エクスペディア)で予約した。成田〜シンガポールの往復航空券で、航空会社はFlyScoot(スクート)。なお、同社は燃油サーチャージをとっていない(かからない)

純粋な航空券の価格は30780円で、そこに税およびサービス料金8973円が加算され、合計39753円。もうこの時点で残り10247円に。


・宿

あわせて宿もExpediaで予約した。航空券はシンガポール往復だが、陸路でマレーシアのジョホールバルに渡る計画を立て、1泊する宿もジョホールバルのホテルに決定。

土地勘がないので場所は適当。価格は1592円。安さで決めたといっても過言ではない。はたして、どんな宿なのか。そして、無事に辿り着くのだろうか……。なお、この時点で残りのお金は8655円。


それでは……


_人人人人人人人人人人_
> 行ってきま〜す! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄



無事にシンガポールのチャンギ空港に到着した私は、とりあえずシンガポールドル(SGD)をゲットすべく両替所へ。

事前の調査によると、どこで両替してもそれほど差はないとのことだったので、適当な両替所で5000円ほどエクスチェンジ。


そしてそのまま空港から、電車(MRT)とバスで国境まで……と思い、チケットカウンターで「Bugis駅」までの切符を買おうとしたところ……


なんだかよくわからんままシンガポール版のSuicaみたいな「ez-linkカード」を10SGD(1011円)で買うことになってしまう。


本当は、そのつど切符(?)を買おうと思っていたのに……。まあよい。こうなったら一気に国境近くの駅「Woodlands」まで北上する作戦に変更だ。


やがて「Woodlands」駅に到着し、「ez-linkカード」で改札を抜けると……残りのチャージ金額は3SGD(298円)を切ってしまっていることが判明。

不安なので駅の「チャージ機」みたいなので、もう10SGD(1011円)をチャージ。もうこの時点で残金は6633円。こんな状態で越境できるのか……?


んで、マレーシアの「JB Sentral」駅に向かう950番のバスに乗り込み……


シンガポール側のイミグレーションを抜け、再び950番のバスに乗り、マレーシア側のイミグレーションを抜けて……(※イミグレあたりは撮影禁止)


やっとこさマレーシアに入国!\(^o^)/ すぐに両替所に行ってRM(マレーシアリンギット)へ両替〜! ちなみにマレーシア側の国境の駅「JB Sentral」のJBとは、ジョホールバル(Johor Bahru)のこと。


ジョホールバルといえば、1998年のFIFAワールドカップ・フランス大会、アジア地区第3代表決定戦においてイラン代表と戦い勝利を収め、サッカー日本代表がFIFAワールドカップ本戦初出場を決めた『ジョホールバルの歓喜』でも知られる、あのジョホールバルのことである。



それはさておき、時刻はもう18:30。できることなら日が出ているうちに今日の宿まで辿り着きたい。Googleマップをたよりに、なんとか宿の近くまで行くバスに乗り込むことに成功。価格は2.5RM(約77円)だった。


そして到着したバス停から、“いかにも南国” な雰囲気が漂う、めちゃんこローカルな道をテクテクと2キロほど歩き……


日も暮れてきたころ……


ようやく予約しておいたホテル『H.Hotel』へ到着! なんて辺鄙(へんぴ)な場所にあるんだ……。どうりで安かったわけだよ。


チェックインを済ませ、緊張しながら部屋に向かうと……


ほう!


エアコンやテレビはあるし、


トイレもホットシャワーもあるけれど、


窓がない。ま、安いのだから仕方ないか。


ちなみに宿のすぐそばには、「コンバット・オブ・シャドウ・ムエタイクラブ」なるジムがあった。本当はひと練習させてもらいたかったが、朝から何も食べていないので、レストランを探しに行く。


真っ暗な道をテクテクと1キロほど歩くと、


いい感じのレストランを発見! というか、まわりにここしか食べるところがないので、ほかに選択肢はない。んで、ここで注文したのは、


「グリーンティー」と「ナシゴレン激辛シェフおすすめスペシャル」だったのだが……


これが本当に……


_人人人人人人人人人人人人_
> う・ま・す・ぎ・た! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄


そのナシゴレン(マレーシア風チャーハン)は、シーフードが山ほど入っているうえにアッツアツ。空腹だったこともあり、涙が出そうなくらいに美味しかった。価格は激甘のグリーンティーと合わせて13RM(約400円)。


その後、宿に帰ってシャワーを浴びて、マッハで就寝。ちなみにこの日に歩いた歩数は、なんとまさかの28307歩! とにかく移動、移動、また移動……な1日がようやく終わった。


なお、この日に使ったお金は、シンガポール側で20SGD(2022円)、マレーシア側で15.5RM(477円)のみ。はたして2日目はどう過ごすのか? 残金6156円の使い道は? 怒涛の2日目(3ページ目)へ続く!


執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

【激安海外】航空券&宿&メシ代など5万円以内でシンガポール → マレーシアを陸路で国境越えしつつ1泊2日を満喫したら2174円も余った!(3ページ目) ※(1ページ目はこちら

朝の6時くらいに起床。すぐに散歩がてら外に出る。今日は忙しくなるぞ。なぜならマレーシアを満喫しつつ、シンガポールに戻りつつ、日本へ帰らなければならないからだ。無駄な時間は1分もない。さあ動くぞ!


宿周辺を散策すると、フードコート的な場所を発見。小さいお店がたくさん入っているもよう。どんな感じなのかと入ってみると……


マレーシアやシンガポールの名物麺料理「ラクサ」屋さんを発見! しかも「JOHOR LAKSA(ジョホールラクサ)」と書いてある。つまりはここでしか食べられないラクサ。おばちゃん、それくださ〜い!


そしてやってきたラクサは、「タイ風レッドカレーに、練り物や牡蠣などの魚介や豆腐と、そうめんのような細麺が入った料理」であったが、これが非常にピリカラでゲキウマ! 食べ終えたあとには……


汗びっしょり……というか、汗ダラダラの「汗かきグルメ(発汗グルメ)」になっていた。


なお、ラクサと一緒にコーヒーも注文。こちらは甘い中にも深みがある非常に美味しいホットコーヒーだった。マレーシアは飲み物も美味しいなぁ。ちなみに価格はラクサ7.5RM(231円)、コーヒー2.1RM(65円)。



気分良く朝食を終えた後は、軽く近所を散歩してから宿に帰り、少し早めのチェックアウト。そしてバックパックを背負ってバス停へ徒歩移動。


目的地は『ジョホールバルの歓喜』が起きた「ラルキン・スタジアム」。ネタとしてスタジアムの前で「ジョホールバルの歓喜! 日本がんばれ!!」と記念撮影をする……予定だったのだが、ここで想定外のハプニングが発生。


Googleマップが示した番号(数字)のバスを待つも、なかなか予想の時間にやってこない。かなり遅れてバスがやってきても、「ICカードがないと乗せない!」など乗車拒否され……を繰り返すこと3回くらい。


正直、心が折れてきたこともあるが、なによりの問題はすでにバスに乗れぬまま立ち往生すること1時間も経ってしまったこと。ある意味、私にとって「ジョホールバルの悲劇」であるが、もはやこれまでと作戦変更。


目的地をマレーシアのスタート地点「JB Sentral」に設定し直し、Googleマップが示した番号のバスに乗り、運転手に「JB(ジェービー)!」と伝えると、いともあっさりバスに乗せてくれた! 乗車賃は2RM(62円)。



それにしても1時間のタイムロスは痛い。もうバスは信用できない! ということで、ここからは完全徒歩移動とすることにした。まずは「事前調査で評価の高かったマッサージ屋さん」をGoogleマップに入力すると……


ささ、3.4km! でも歩く。


安心して使えるのは自分の足だけ。


あまりにも暑いので途中、セブンイレブンで水(1.6RM=49円)とコーラ(2.7RM=83円)を買ったりしつつ……


ようやく……


あった、ここ! 事前調査で評判だったのは「KAKI-KAKI」っていうマッサージ屋さん! なんでもフットマッサージが最高らしい……とワクワクしながら表へ回ってみると、


_人人人人人人人人人人人人人人_
> 違う店になっている〜〜〜〜! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄


が!


結局、フットマッサージ(60RM=1848円)は……


最高だった……。


これにて残金は3818円に。あとマレーシアでやるべきことは2つある。私の大好きな料理「バクテー(肉骨茶)」を食べること。そして、10人以上いる同僚たちへのおみやげを買いに行くこと。お金、足りるかなぁ……。



それにしてもマレーシアの街並みは、そこはかとなくアメリカっぽい。ジョホールバルがアメリカっぽいだけなのかもしれないが、ロサンゼルスやサンフランシスコあたりで、こんなような景色を見たような……


とか思い出にふけっていたら、


なんか大変なことになっていた。


そんな事故現場から徒歩30秒の位置に、Googleマップが教えてくれたバクテー屋さん『順江肉骨茶(SOON CHIANG)』はあった。もちろん注文したのはバクテーと、ごはん(白米)と、冷茶。そしてやってきたのが……


これ!


食べてみると──


_人人人人人人人人人人_
> 肉、ホロッホロ! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄


うまいッ! これが本場のバクテーかぁ……と、純粋に感動。思ったよりもアッサリめで、食べている最中に店員さんが「つゆ(汁)」を注ぎ足してくれたのが印象的。なお価格はバクテー&ごはん&冷茶で14RM(431円)。


続いて向かったのは、バクテー屋さんのすぐ近くにあったデパート1Fのスーパーマーケット。何か良いおみやげはないものか……と探していると、


Dettol(デトール)の石鹸を発見! デトールといえば、タイでは消毒液が有名だが、まさか石鹸もあったとは! しかもBUY3 FREE1、すなわち4個で8.95RM! 合計12個ぶん買って26.85RM(826円)。


おみやげ問題も解決したし、そもそももうマレーシアリンギットの残りもごくわずかしか残っていないので、このへんでマレーシアからシンガポールに戻ることにしよう。まずは三たび「JB Sentral」へと戻り……


ひたすら「Woodlands」と書かれた看板に従って歩いていくと、マレーシア側のイミグレがあり、それを通過。マレーシア側からシンガポール側へ渡るバス(2.6RM=80円)に乗ってジョホール海峡を越境し……


今度はシンガポールのイミグレで入国審査。それを突破すれば、市内へと行くバスが集まっているので、行きと同じ「950番」のバスにez-linkカードを使って乗車し、「Woodlands」駅にカムバック。


そしてMRTに乗って「Raffles Place」まで行くと……


あーっ、あのホテル、知ってる! 屋上に有名なプールがあるとこ! 名前忘れたけど、知ってる〜! んで、ここから少し歩くと……


\マーライオン!!/

なお、この写真は、私が自撮り棒で四苦八苦していたところ、パキスタン人の男性が「オレが撮ってやるよ!と撮影してくれたものである。そして去り際「日本とパキスタンは友達さ!」と言ってくれた。ありがとう!


ここまで来たら、残すイベントはあとひとつ……。どうしても、どうしても、どうしてもシンガポールで食べたいものがあったのだ。何かといえば……


亀ちゃん(亀沢郁奈)が書いた、この記事のチキンライス! シンガポールいち美味いといっても過言ではなさそうなチキンライス!!


行ってみると……


あった! んで「L」を注文すると……


注文番号555! なんかラッキー!!


して、そのお味は……


_人人人人人人人人人人人人人人_
> うめええええええええええ! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄


鶏の味を最大限まで引き出した、シットリ感あふれる蒸し鶏に、鶏の味が染み込んだライス。タレも美味けりゃ、辛味も美味い。なんだこのクオリティは……!! いままで食べてきたチキンライスの中でもブッチギリで1番ウマイぞ! 最高!!


んで食後、なんとなく「アイスミロ」なるものが目に入ったので注文。懐かしい味のミロ、これまた美味い! ちなみに価格はチキンライスLが8.8SGD(約886円)で、アイスミロが2.1SGD(211円)。残りは……


1384円!


だが、まだ油断はできない。なにせ相手は物価の高いシンガポール。空港に着くまでが5万円の旅であり、家に帰るまでが遠足である。ここで「ez-linkカードの残高が無い!」なんてことになったら……


……余裕で足りて空港に着いた。


そしてそのまま空港駅のチケットカウンターに使い終えたez-linkカードを差し出し、「もう使わないので残高を返してください」とお願いしてみると……


7.85SGD(790円)も戻ってきた! これを先ほどの残高1384円と足してみた結果──


_人人人人人人人人人人人人_
> 2174円も余らせて帰国! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄


──となったわけだ。あとは飛行機で帰国するだけなので、もうお金は使わない。2174円も余るくらいなら、もう少し高いおみやげを買ってあげればよかったかな……なんて思いつつ、今回の旅、私は大変満足している。

結論、総額5万円で、「1泊2日の2カ国周遊、マッサージ&おみやげ付き」をすることは可能! 本当に良い旅だった。また格安チケットが手に入ったら、次の「5万円バックパック旅」をしようかと思っている。それではみなさんも、良い旅を!


【つづく】


執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

▼動画もあるぞ!

モバイルバージョンを終了