思えば、羽田空港にいる時って大体疲れている気がする。帰りはもちろんだが、出発の時も。私(中澤)の家から羽田空港は遠い。その道のりを大きい荷物を持って来るのだから当然だ。しかも、着いたら着いたでチェックインしたり手荷物検査したりドタバタだし。
そんな羽田空港での保安検査を通過して、ちょっとホッとした時、目の前にそば屋を発見した。ちょうどお腹も空いている。疲れてるからスッキリしたものが食べたい。だが、その時私は二の足を踏んでしまった。なぜなら、ANAのそば屋だったからである。
・ANA FESTA
ANAがそば屋もやってるなんて初めて知ったが、ぶっちゃけ不安だ。だって、ANAだもん。航空会社だもん。そんな羽田52番ゲートの前にあったそば屋の名前は『ANA FESTA』。どうやら、ANAカードの提示でマイルがたまるらしい。やったー♪
と言うと思ったか。私はそばにおいては割と硬派なのでマイルとかいらん。むしろ、マイルがたまることを推している時点で、より地雷臭を感じてしまうのは私だけだろうか。普段なら結構スルーするタイプのそば屋だ。しかし、今回は調査のためにもあえて入ってみよう。当たりかもしれないしな。
・価格
注文は券売機で、価格は「せいろ蕎麦(冷)」が税込み700円なので、立ち食いそば価格で言うと高めの価格設定に入る。ただし、出発ロビーの店と考えると、まあ普通くらいだ。出発ロビーにある店って基本高めだからな。余裕を持って食べられるという付加価値は無視できないし。
したがって、私としては、同じように付加価値で高くなっているそばとして、サービスエリアのそばよりウマければクリアというくらいのハードルで臨みたい。そんな私が注文したのは「冷しおろし蕎麦(900円)」。とにかくスッキリしたかったのよ~。
・正直レビュー
食べてみたところ、正直言うと、そばはふにゃっとしていてペロンペロン。サービスエリアのそばでよくあるヤツだ……。そばの食感って趣味嗜好が細かく分かれるところだと思うが、コシ派の私としては安っぽさを感じる。う~ん、これはナシか?
と思いきや、つゆはウマイ。味に奥行きがありコクを感じる。めんつゆみたいな単調なつゆだったら、完全にアウトだったのだが、そうとも言い切れない気がしてきたぞ。
そんなつゆだからか、おろしと鰹節が合う。鰹節の鋭い味が、つゆの甘みとハーモニーを奏で、おろしの辛みが、良い感じにスッキリさせてくれる。このつゆは想像を超えてきた。
というわけで、麺は惜しいが、そばとしてはアリ。しっかりスッキリさせてくれたし、ヘトヘトの羽田空港では割と重宝する店かもしれない。マイルもたまるしな。
・今回紹介した店舗の情報
店名 ANA FESTA羽田52番ゲートフード店
住所 手荷物検査場通過後 ゲート内52番搭乗ゲート前
営業時間 月~木6:30~14:00 / 金土日祝6:00~20:00
定休日 無休
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼そば・うどんのANA FESTAは5番にあるぞ