ジャンボ! 今回もリクエストボックスに届いた質問に答えていこうかなと思う。本当にリクエストボックスには助けられている。自分たちで考えつくネタには限界があるから。アサンテサーナ(どうもありがとう)ね!

さて、今回取り上げたい質問は「ケニアの歯医者事情」だ。まず大前提として、歯医者でも病院でも、ケニアには「公立」と「私立」が存在することを覚えておいてほしい。オススメなのは、もちろん「公立」だ。

・公立病院の場合

ケニアにおける最高の歯医者さんは、ケニア政府に雇われている。つまるところ公立病院勤務であり、公立病院の中の「歯科」に勤務しているってわけ。なぜオススメなのかといえば、ずばり価格。安いんだぁ〜。

たとえば虫歯があったとする。それも「抜かなきゃならないくらいの虫歯」だったとする。そしたらそうだな、だいたい1500kes(約1710円)で満足いく治療が受けられることだろう。でも、もちろん難点もある。

公立病院のデメリット。それは「めちゃんこ待つ必要がある」ってこと。公立病院は安さゆえに非常に混んでおり、なかなか順番が回ってこない。なので治療を受けたいのであれば早朝から病院に行くのが良いだろう。


・市立病院の場合

一方、「私立」の病院(歯科医)は、それほど待つ必要はない。いつも空いている。それはなぜか? 高いからだ。たとえば今回オレが行ってみた「エメラルドデンタルクリニック」の場合は、こんな感じ。

受付に虫歯があることを伝えると、彼らは、「まず最初にカウセリングを行います」と言い、2000kes(約2279円)を支払うよう求めてくる。そして前払いで支払うと、やっとこさ「予約」ができるという寸法だ。

予約してからは「診察」となるわけだが、これがまた劇的に高い。先述の公立病院と同じく「歯を抜く必要がある場合」だとしたら、5000kes(約5697円)はかかると思って間違いない。あまりにも高すぎる〜!


・私立歯医者の都市伝説

ちなみに、だいたい歯を1本抜くと、不満を言う人が多い。なぜなら「抜いた歯の前後の歯」も問題が起きる場合が多いからだ。そうなるとどうなるか? 私立の歯医者の場合は、たいてい「抜きますか?」とくる。

そして抜いたら、また「抜いた歯の前後の歯」に違和感が生じて……相談すると「抜きますか?」となる。そしてそのうち……“すべての歯を抜かれたりする” ってのが、ケニアでよく聞く私立歯医者の評判なのだ。

それゆえ、非常に多くの人が歯医者に行かず、虫歯を抱えたままだったりする。安い歯医者は混んでいる。空いている歯医者は高い上に全ての歯を抜かれてしまうおそれあり。そんな究極の選択をするくらいなら、多少の虫歯は放置しとこう……ってことになるわけなのさ。では、クワヘリ!


執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

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