なんか部屋が小ダサい私・御花畑マリコが、片付け上手のT子ちゃんの指導のもと「オシャレ部屋」を目指してインテリアを整えているこの連載「小ダサい部屋から抜け出したい」。
ガチでT子ちゃんに家に来てもらって部屋を整理しているんですが、しばらくT子ちゃんと私の予定が合わない……。というわけで、今回は私の超汚部屋を片付けるきっかけになった本を紹介しようと思います。T子ちゃんファンのみなさんごめんねごめんねー。
私はいわゆる片付けられない女なので、かつて部屋は泥棒が入ったような惨状でした。この世には数多の片付け本があり、これまで私は何冊も片付け本を買ったのですが、ぶっちゃけ、部屋の散らかりレベルで適した本は変わってくると思います!
というわけで、僭越ながら汚部屋レベル別にオススメの本を紹介していきますね。
【レベルA】 床が見えず部屋が秩序を失っている
<こんな人におすすめ>
・玄関から部屋までまっすぐ歩けない
・物をどかさないと通れない場所がある
・電気ガス水道などが壊れているが部屋が散らかってて業者を呼べず放置
・部屋のことを考えるだけで具合悪くなる
・どこから手を付けていいか分からず呆然としてしまう
こうした真の汚部屋人(おへやびと)にオススメなのが、コミックエッセイ『片付けられない女のための こんどこそ!片づける技術』(池田暁子著・文藝春秋)。初版が出たのは2007年なんですが、15年経っても脱・汚部屋本のマスターピースだと思います。
失礼ながら片付け前の池田暁子さんの部屋が本当に散らかってるので、どんな人も勇気が持てる。ちなみに最初の一歩は池田さんが散らかった部屋の中でゴミをどかして(捨てるのではなく、どかしただけ)「机と椅子」という基地を作るところから始まります。そのあとはゴミの山を捨てて、床が見えてくる……という感じ。
冗談抜きで、この本は多くの片付けられない人の人生を救ったと思う!
【レベルB】収納の仕方が分からない
<こんな人におすすめ>
・片付けてもまた散らかる
・気づくと家で物を探している
・物の場所が定まらない
・収納方法が分からない
・物の出し入れがしづらい場所がある
『集中できないのは部屋のせい。』(米田まりな著・PHP)は、仕事に集中できるデスク周りやリビング周りの収納方法に特化して書かれた本です。著者の米田さんは東大卒の収納アドバイザーらしく合理的。
基本的に「物を全部出す → 使用頻度別に分ける → 定位置を決める → 元の場所に戻す」という4ステップなので散らかりづらい部屋づくりができる。イラストや図解多めなので参考にしやすい。
ただ、生活動線にそって物を置く「合理性」をメインにしているので、部屋をオシャレにするって感じではないです。家でテレワークする人向けなので、キッチンとか洗面所の収納はこの理論を応用する感じになります。
【レベルC】物を減らしてスッキリ暮らしたい
<こんな人におすすめ>
・家中の棚がパンパン
・物が探せなくて同じものを何度も購入している
・物を捨てようとしても迷ってしまって手が止まる
・断舎離したい
言わずもがなのベストセラー『人生がときめく片付けの魔法』(近藤麻理恵著・サンマーク出版)。
とにかく「捨てる」ことに主眼をおいているのが大きな特徴。モノ選び・モノ捨ての心得がみっちり書かれているので「捨てられない」ことが悩みの人にはピッタリ。これを読んだあとは実際、物を買うときにも「これはときめくか……」などと考えるようになる。
しかし、ベストセラーではあるけど、多少の片付け慣れした人でないと厳しい。なんといっても、これはイラストが一切ない、文字だけの本だから……。
ちなみに本を読むのが苦手な人はNetflixで配信中の「konmari〜人生がときめく片付けの魔法〜」を見るのもオススメ。こんまりメソッドでリアルに人の家が変わっていき、人生の問題すら解決されていくさまは圧巻。動画を見たあとはモチベーションも上がる。
・何はなくとも無印最強!
あとは、物を何に入れて収納したらいいか分からない、片付け原始人タイプの私が参考にしたのは無印良品の収納用品を使った片付け本でした。
無印良品は、全国どこでも手に入る、安い、サイズ規格がととのっていてそろえやすい、シンプルので、ノーセンスでもどうにかなるのがいいところだと思います。本で見た収納方法を、同じものを買ってすぐ真似できるのも強い。
なるほど、こういうものを使って整理整頓するのか〜と参考になりました。
・汚部屋で途方にくれる人の参考になれば…
と、偉そうに本を紹介したものの、私の部屋は未だに散らかっているので、T子ちゃんに手伝ってもらっているわけですが……。
そろそろ年末、かつての私のように「汚部屋を片付けたいけどどうしたらいいか分からない(呆然)」って人の参考になれば幸いです。片付け本買うだけでモチベーション高まるしね……。(T子ちゃんの「だから本が増えるんだよ!」という声が聞こえる)
ではでは、小ダサ部屋の片付け再開までしばしお待ちを!
執筆:春風亭小ださ(御花畑マリコ )
Photo:RocketNews24.