大阪には、美味しいものがあふれている。さすがは食い倒れの街、なにを食べてもほぼハズレることはない。そんな大阪の府庁の食堂が一般に開放されているのだが、やはりレベルは高いらしい。

なかでも『大阪府庁ライス』とやらが、目玉とのこと。名前を聞いただけではどんなものか全く想像できないため、たしかめに行くことにした。いざ……! 


・どのようなものが登場するのか

天満橋駅の改札を出て、大阪城へ向かって歩くと大阪府庁が見えて来る。建物は工事中(2022年11月現在)のようで、まわりが覆われていたが、それでも立派なことがわかる。


記者が暮らしている地域の県庁とは規模が違うなあと感心しながら、入り口で検温を済ませ入館証を受け取る。守衛さんが親切に、食堂があるのは地下一階と教えてくれた。


建物内も立派なつくりだなあと、これまた感心しながら食堂を目指す。お昼のピーク時からはすこし外れていたが、それでも利用者でいっぱいだ。

入り口のボードから、売り切れたのであろうメニューが次々とはがされていく。どうやら『大阪府庁ライス(税込650円)』は、まだあるようだ。


口頭で注文をし、会計をすませる。白米か五穀米かどちらか好きな方を選べるそうなので、今回は白米にしてみた。

どのようなものが登場するのだろう。ライスに何か、大阪っぽいおかずが付いて来るのだろうか。そんなことを想像していた記者の前に現れたのは……!? 


・なぜ大阪府庁ライスというのか

オムライスのようなものに、ドカんと豚カツが乗ったものが登場した。サラダと味噌汁も付いている。これで650円とは安いが、思っていたよりもガッツリ目。


学生食堂で出てきそうな雰囲気だ。大阪なので、ネタに走った商品が出てくることも覚悟していたが、普通に美味しそうである。

さっそくいただいてみるとサクサクのカツに、ほんのりワインの効いたソースがよく合う。薄焼き卵がのったご飯とそれらを一緒にほお張れば、美味しくない訳がない。


全国各地の都道府県庁の食堂を体験したことがあるわけではないので一概には言えないが、大阪府庁の食堂のレベルはかなり高いものであるように感じる。ここで食べるご飯を楽しみに、1日の仕事が捗りそうだ。


大阪府庁の職員さんを羨みながらバクバクしていたら、あっという間に完食してしまった。また近くに来ることがあれば、活用することを心に決めた次第だ。

しかしなぜ『大阪府庁ライス』というのだろう。薄焼き卵乗せ豚カツ添えライスの、どのあたりに大阪府庁らしさが?? 帰り際、食堂のスタッフさんに伺ってみるとこんな答えが返ってきた。


「府庁で食べるからちゃうん? わからへんわ~笑」

なんと、よくわからないらしい。帰宅して過去のニュースなどを読んでみると、若手職員はガッツリ食べたいだろう、満腹になるにはコレだ! などという理由らしい。

となれば食堂のスタッフさんの言うように、府庁が提供して府庁で食べるからという程度で、そんなに深い意味はないのだろう。

あっけらかんとしていて、そんなところも大阪っぽいと言えば大阪っぽい……のかもしれない。とにもかくにも、近くに行くことがあれば試してみるべし。味は保証するぞ! 

・今回ご紹介した店舗の詳細データ
店名 大阪府庁食堂
住所 大阪府大阪市中央区大手前2-1 大阪府庁本館地下1階
時間 11:00〜15:00(L/O13:45)
定休日 土日祝

執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼大阪府庁近くに行く機会があれば、是非お試しあれ

▼コロナ対策か、入館証を受け取る必要がある

▼食堂は地下一階

▼気になる大阪府庁ライスはこんなのでした