その辺に落ちてる石を磨いたらどうなるんだろう……

ある日、ふとそんなことを思った。宝石の原石だって磨く前はゴツゴツしてたりくすんでたりするんだから、普通の石でも磨いたら綺麗に輝くんじゃないだろうか?

これまで石磨きは専門の技術がないとできないんじゃないかと思っていたのだが、調べてみたところ必要な道具は100均で全て揃っちゃうらしい。意外とお手軽なんだな。

それなら、とさっそくチャレンジしてみたところ……「やっぱり磨くなら宝石の方がいいな」って思った。


・ひたすら磨く

今回使用する道具はこちらの2点。


「ダイヤモンドやすり」と……


「耐水ペーパー」! どちらもダイソーで購入することができた。


磨くのはこちらの石。散歩中に近所で見つけた「これぞ石」といった感じの何の変哲もない石だけど、いったいどんな仕上がりになるんだろう。さっそく作業を始めてみることにした。


まずは石をよく洗って……


ダイヤモンドやすりで全体を削っていく。


水をつけながらやすりがけをすると、粉が飛び散らなくて衛生的だ。


ある程度表面が滑らかになったら、今度は耐水ペーパーの出番。目の粗いものから順に使って、さらに磨きをかけていく。


しばらく磨き続けていると、まだまだつるっとした感触には程遠いもののちょっとだけ光を反射してきた!


拾った時には見えなかった表面の細かい模様も観察できるようになってきて、ついつい手を止めてじっくり見入ってしまった。てっきり全体的に白っぽい色をした石なのかと思ってたけど、こんなに重厚感のある柄をしてたのか……!

その後も耐水ペーパーを交換しながら、磨いて磨いて磨きまくる。すると……



めちゃくちゃツヤツヤになった~!! 


触ってみると見た目通りつるつるで、指で強くこすってみると「ギュッ、ギュッ」と音を立てるレベルだ。

拾った時のザラザラとした質感はどこにも残っておらず、ニスか何かを塗ったんじゃないかと思われてもおかしくない仕上がり。

表面が整えられたことで、渋くてかっこいい模様もくっきりと見えるようになったぞ。


作業前と作業後の写真を並べてみると、その差は一目瞭然! 石って本当に磨けば磨くほど綺麗になるんだなぁ。達成感もひとしおである。


・やっぱり宝石を磨くのがいいかも

さて、そんなこんなで無事普通の石でもぴっかぴかに輝かせられることが判明したわけだが……やっぱり普通の石より、宝石を磨いた方がいいかもなぁ……

今回作業にかかった時間は約7時間。確かに普通の石でも見違えるほど綺麗な仕上がりになったけれど、どうせ時間をかけるのなら綺麗な石を磨いたほうがよりテンションが上がりそう……!

このチャレンジで、加工される石には宝石が多い理由がなんとなく分かったような気がする。もちろんこの石のような渋い模様が好きな方もいるだろうが、筆者は次回は別系統の石を選ぼうと思った。

とはいえ、無心で石と向き合う作業はいい気分転換になった。ひたすら磨くだけな上に特別な道具も必要ないので、興味のある方は是非石磨きに挑戦してみてはいかがだろうか?

執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.