まぁ、そりゃあチラチラ見ちゃうよな……オッサンが昼から1人でパーティーセットみたいなデカいプレートに食らいついてるんだからなぁ……と思いながら、私は『両国横綱定食』と向き合っていた。

目の前にはデカ盛り定食。横からはお客さんの視線。この状況でどうしていいか分からず、私はひとまず隣を見て「デカいですよね〜」という感じで微笑みかけた。


すると、向こうも「すごいですね〜」と微笑み返し。さすが下町・両国。ちょっとしたやり取りもどこか温かい──と思ったが、あとから考えたら隣のお客さんは若干引いていたのかもしれない。


・大阪王将「両国店」の店舗限定メニュー

さて、まずはメニューについて簡単に説明しておこう。本記事で取り上げる『両国横綱定食(1500円)』は大阪王将・両国店限定のメニューだ。


同チェーンの料理では最重量クラスであり、パッと見たところパーティー用プレート。「2名からの注文かな?」と思うかもしれないが、1人でも注文可能である。


また、デカいとはいってもフードファイターレベルってわけではない。大阪王将で言うなら過去の期間限定メニュー『大阪の元気いただきます! 道頓堀焼きそば』よりやや大きいくらいで、異次元サイズってほどではないかと思う。

ではその中身はというと、メインは油淋鶏・鶏チャーシュー・餃子・チャーハン。写真では分かりにくいかもしれないが、目玉焼きの下にはチャーハンが鎮座しているぞ。


なお、プレートの中で “目玉焼き&チャーハン” は土俵に見立てており、油淋鶏と鶏チャーシューが力士のように互いに見合った構図になっている。


「油淋鶏と鶏チャーシューって鶏ばっかやん」と思うかもしれないが、手をつくと負けになる相撲において2本足の鶏は縁起が良いとされるがゆえに、ダブルチキン仕様になっているようだ。実に細かい。

で、味については「普通に美味しい」って感じだったのだが、このプレートを注文するに際して大きなジレンマがあるから触れておこう。

それは、プレートのメンツ的にビールがめちゃくちゃ欲しくなること。特に、鶏チャーシューや油淋鶏が味濃い目だから なおさらだ。


ただお察しのとおり、胃袋にビールを入れてしまったら後半が苦しくなること必須。どうすべきかは非常に難しい問題である。


・他にも限定メニューが

あと余談ながら、同店には『両国力士飯(890円)』や『王将ちゃんこラーメン(890円)』といった限定メニューもある。


今回は残念ながら『両国横綱定食』だけでお腹パンパンになってしまったので味わえなかったが、いま写真を見返したら『王将ちゃんこラーメン』をめっちゃ食ってみたい。次はこれにしようかな〜。

執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.