通勤途中、駅のホームを歩いていたら “謎の階段” を見つけた。こんなところに階段なんてあっただろうか。ってか、どこに続く階段なのだろうか。場所はというと、池袋駅。東京メトロ副都心線のホームである。
このままスルーして電車に乗るべき(会社に行くべき)か、それとも階段の先を確認すべき(まだ会社に行かない)か……あまり悩むことなく階段の先へ。「たどり着いた場所」と「階段がある理由」を報告したい。
・駅のホームにて
副都心線ホームは駅の地下4階にある。新宿三丁目・渋谷・横浜中華街方面は5番線、和光市・森林公園・飯能方面は6番線てな感じ。ホームのど真ん中にある階段の入口には「出口」や「乗り換え」等の案内表示がない。よく見ると「非常扉」が開放されているようだ。
もしかすると、これが噂の「秘密の地下通路」なのかもしれない。都市伝説だとばかり思っていたが……いざという時に避難できるシェルターや幻のホームにつながっていてもおかしくはないシチュエーションである。「気づいた方はどうぞ」と呼ばれているような気がしてきた。
というわけで、階段へ。
だいぶ長い。かなり上まで続いているようだ。引き返したくなるレベルで長いぞ……と思っていたら、1人の若者が階段を降りてきた。彼はこの階段の存在をもともと知っている人間なのだろうか。いや、それにしては若い。一体誰なんだろう。
途中、踊り場があった。そこで見つけたのは……
青いバケツ
副都心線池袋「第2空調機械室」の扉
謎の部屋の扉
この三択なら「謎の扉」が最も気になるところだが……階段はまだ先へと続いていたので、さらに上を目指すことに。もうそろそろ地上だろうか。
…………
あ、人がいる……!
というわけで、いよいよゴールである。地下4階のホームで見つけた階段をのぼって着いたのは……ここだァァアアアアアアアア!
副都心線の改札階。
あまりにも普通すぎるゴールだった。いやウソだろおい。よく見ると「下りエスカレーターの点検作業」を行っていて……
「ホームへは階段をご利用ください」なる看板も発見……つまり、エスカレーターが使えない時の非常用階段だったのか。そんでもって、たまたま今日は階段を開放している日だったのか。「幻のホーム」ではなくて残念だったが勉強になりました。
・非常用
考えたら、非常時に「停止しているエスカレーター」や「細い階段」に人が殺到すると危険である。そんな時は落ち着いて幅広の非常用階段から避難するのがいいかもしれない。何かあった時のために覚えておこう。
参考リンク:池袋駅構内図
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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