
おそらく多くの方が知識としては「ザリガニは食べられる」「なんなら海外ではポピュラーな食材」とご存じのことだろう。だがしかし「実際にザリガニを食べたことがある」という方は、かなりの少数派ではなかろうか?
つい先日、アメリカ・シアトルに出かけてきたときのこと。ひょんなきっかけから、私(P.K.サンジュン)はザリガニを食べる機会に恵まれた。果たして人生初のザリガニは? 驚愕のお値段は? 詳細は以下をご覧いただきたい。
・友人のお誘いで
私がアメリカを訪れた理由はただ1つ「ポケモンGOのイベントに参加するため」である。現地にはシアトル在住のポケモンGO友達がいて、送迎やら観光やらPCR検査の手配やらを一手に引き受けてくれた。実際に会ったのは初めてだったのに……本当にあざした。
んで、ザリガニもそのポケモンGO友達が「おもしろいから食べに行こうよ!」と誘ってくれたのである。ご夫婦とキッズ2名、プラス私の計5名が訪れたのが「CRAWFISH KING」というお店だ。
ホームページによると「CRAWFISH KING」は「シーフードボイルレストラン」とのことで、ジャンルとしてはミシシッピ川周辺の郷土料理として知られる「ケイジャン料理」になるらしい。ジャンバラヤくらいは知っているが「ザリガニ × ケイジャン料理」は想像がつかない。
・なんだコレは
ザリガニうんぬんの前に英語がてんでダメな私は、全てのオーダーをファミリーに委ねた。で、しばらくして目の前に現れたのは……
なんかキターーーー!
船や、船ェェエエエエエエエエエエ!!
「ザリガニの店」としか聞いていなかったが、登場したのはカニの船……いや、甲殻類の城である。ザリガニよりも目を引くのは「アラスカンキングクラブ」で、こちらは日本で言うところのタラバガニ。そしてシアトル近郊で獲れるという「ダンジネスクラブ」だ。
その下に「ムール貝」と「ザリガニ」がビッシリと敷き詰められており、ところどころに野菜やソーセージが見える。さらに言えば、何個分なのかよくわからないほど大量のニンニクが……。な、なんなんだこの料理は……!
・手づかみ上等
いったいどこから手を付ければいいのかわからなかったが、基本的には豪快に素手でかぶりつく料理らしい。というわけで、バキバキと殻を剥き、まずはアラスカンキングクラブから食べてみた。
ウマッ!
アラスカンキングクラブは肉厚で、ずっしりジューシーな食感。味付けは “スパイシーかつ濃厚” と表現すればいいだろうか? ちゃんとしていると感じたのは、カニの身の甘さを引き立てる味付けであることだ。
さらに言えば、甲殻類のダシを吸いまくった野菜がバカほどウマい! ポテト、ブロッコリー、トウモロコシあたりは野菜の甘さが引き出されまくっている!! シーフード料理なのにソーセージから旨味を出すあたりも「さすがアメリカ」と妙に感心してしまった。
・初ザリガニ
肝心のザリガニはというと、身よりもミソを味わう食材なのだろう。頭をバキッともいでチューチュー吸うと、これまで食べたどの甲殻類よりも香ばしいミソといった印象だ。濃厚でありながらも “乙な味” というのが最も近いかもしれない。
一心不乱にザリガニのミソを吸い、ムール貝や巨大なカニを食べ続ける。ダンジネスクラブもミソが濃厚な味わいで、こちらも完全にウマかった。日本で見たことは無いが「巨大なワタリガニ」といっていいだろう。
・THE・高級食
で、結局ご馳走になってしまったのだが、恐る恐る値段を聞いてみたところ「チップとか諸々込みで400ドル(5万6000円)くらいかな?」とのこと。重量制なので正確な価格はわからないらしいが「船は250ドル(3万5000円)くらいだと思う」と言っていた。……さーせん! ゴチになります!!
日本にも手づかみで食べるシーフードレストランはあるものの、さすがにザリガニは少ない。機会があればぜひアメリカのザリガニに挑戦していただきたい。ケイジャン料理の奥深さとアメリカの物価に震えたシアトルの夜であった。
参考リンク:Crawfish King(英語)
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]
▼CRAW FISH KINGはポケストップにもなっていた。
P.K.サンジュン















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