京都は四条大橋。観光客も地元民も、共に利用頻度が高いであろうこの橋に来ると、絶対に気になる建物が3件ある。一つは劇場「南座」(一角に入っている元祖にしんそば「松葉」も)。

残る2つが、「東華菜館」と「レストラン菊水」。みんな興味を抱きつつも、しかしスルーした人もけっこう多いスポットだと思うのだ。ということで、突撃してみることに。

良さげ

ということで今回行ってみたのは「レストラン菊水」。大正5年に創業とのこと。実は去年、向かいにある「松葉」で蕎麦を食べた時から気になっていたんだよなぁ。


なんかもう、良さげな雰囲気が溢れまくりじゃん? 特に夜に、2階か3階あたりで食事をしてみたい。大正ロマン的なそういう世界観がデフォルトであふれ出てるし。

しかしスケジュール的に夜は断念。1泊して翌日の昼に突撃してみることに。予約無しで飛び込んでみたところ、1階の真ん中あたりのテーブルに案内された。

上の階に行ってみたかったが仕方ない。きっと出てくるモノは一緒だろう。かなり混んでおり、周囲は他のお客さんで埋まっていたので、店内の撮影は控えることに。少しクラシカルな感じの、普通の洋食屋という感じだ。

メニューを見ると、定食がデフォなもよう。肉からシーフードまで一通りそろっている。だいたい写真付きでどんなものかわかるのもうれしい。


全部ウマそうだなぁ。この写真が無い「ハイカラグリルスペシャルセット」も気になる。やっぱ時代はハイカラだよなぁ……と、なかなか決められなかったので、おススメを聞くことに。


すると、肉系がおススメですとのこと。特にカツレツやフィレステーキだそう。実はまだ起床後1時間だったので、カツはちょっとヘヴィな気がする。ということで、「フィレステーキ定食(2750円)」をオーダー。

こちら、パンかライス、そしてコーヒーか紅茶をホットかアイスのどちらかを選べる仕様。夏限定のデザートがあったのでそれも頼もうかと思ったら、デフォルトでアイスがついているという。ここの定食はフルパッケージだ。


・定食

待つことしばし、まず出てきたのは、パン、ポテサラ、そしてスープ。


ポテサラを平らげ、スープを半分ほど飲んだところで、メインのステーキが登場。


焼き加減はこんな感じ。いい感じじゃん。美味そうだ。


それにしてもこの盛り付け方といい、出てくる感じといい、「庶民が憧れるハイカラな洋食のイメージ」そのまんまだな。

欧米化が進みまくった2022年となっては少々クラシカルに見えるのも確かだが、しかし「ハイカラな洋食」と言われれば、やはりこんな感じっしょ?

デフォルトでハイカラなのに、例の「ハイカラグリルスペシャルセット」だとどれだけハイカラなのかがいよいよ気になってくる。しかも、他の客の注文を聞いているとそこそこ人気なのだ。

しかし、今は目の前のフィレステーキに集中したい。食べてみると、肉は柔らかくて実にウマい。ソースもイイ感じだ。

特に飛びぬけた目立つ特徴があるわけではないが、とにかくしっかり美味いと感じさせるゾーンを安定して打ち抜いてくる仕上がり。老舗のテク。


・ハイカラなデザート

そして最後はコーヒーとデザート。小皿にバニラアイス辺りが盛られて出てくるだけと思っていたら、フルーツとホイップクリームもついている。やっぱハイカラじゃん。


ホイップクリームが意外とこってり気味。アイスはレモンのソルベだった。このチョイスもハイカラだと思う。価格的にもちょっとした贅沢という感じで良い。あと、店内は全く気取った感じじゃなく、リラックスできるのもグッド。


・致命的ミス

なるほどね。そういう感じだったか。ここは観光客というより、地元民が日常にハイカラでスペシャルな体験をアドしたいバイブスの時に来るみたいな、そういうシーンのためのお店な気がした。

しかし上の階がどうなっているのかは気になるなぁ。全部席が埋まってるタイミングで来れば良かったのだろうか? まあ「フィレステーキ定食」は満足の出来だったから良いけど。

と考えつつレジに向かい、なんとなく「上はどうなってるんですか?」と聞くと、「上の階はまたメニューが違うんですよ」とのこと。

えっ!? じゃあ最初から上の階を希望していれば……。やられたぜ。圧倒的なミステイクを犯してしまった

よく見ると公式HPでも1階は「レストラン&パーラー」だが、2階は「レストラン」とだけなっている。本格フレンチグリルのランチとディナーが食えるらしい。

3、4階は宴会とブライダル用で、屋上はビアホール。この辺はソロだと無縁そうなのでどうでもいいが、しかし2階のレストランは試してみたかった……!

しかもお値段もそんなに高くない。むしろ「レストラン菊水」の本気は2階な可能性すらある。1階の「フィレステーキ定食」もウマかった。ウマかったが、2階ならより高みが見られそうではないか。

最後は心残りが発生する結果となったが、こういうこともあるだろう。「レストラン菊水」の2階に対する興味は、またいつかの機会にとっておこう。

参考リンク:レストラン菊水
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.

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